遊山メンバー
ユウ
まだ太陽が顔を出す前、テントから這い出すと、山の冷たい空気が肺の奥までツンと突き抜けます。
川の方からは「ゴォーッ」という絶え間ない水の音が聞こえ、アングラーのテンションを否応なしに引き上げてくれます。
渓流キャンプの翌朝。釣り人にとって最大のジレンマが、「しっかり朝ごはんを食べたいけれど、料理している時間がもったいない!」という問題です。
しかし、朝ごはんを抜いて川へ入るのは非常に危険です。
渓流釣りは、常に足場の悪い岩の上をバランスを取りながら歩き、冷たい水圧に耐え続けるため、スポーツ並みにカロリーを消費します。エネルギーが枯渇すると、足元がフラついたり、集中力が切れてルアーを木に引っ掛けたりと、良いことは一つもありません。
この記事では、僕が実際にやっている「とにかく早くて、カロリー満点なキャンプ朝食」のアイデアと、川へ持ち込むべき行動食についてお話ししていきます!
僕の定番!「前日の鍋の残り×ご飯」が最強の理由
キャンプの朝、いちから野菜を切ったり、お肉を焼いたりするのは現実的ではありません。
そこで僕がいつもやっているのが、「前日の夜に多めに作った鍋の残りに、ご飯をぶち込む」という、究極のズボラ雑炊です(笑)。
秋〜春にかけての肌寒い渓流キャンプでは、夜ご飯に温かい鍋をすることが多いと思います。
冷えた体を芯から温めるためにも、豚肉や鶏肉、たっぷりの野菜から出た旨味成分(ダシ)が凝縮されたスープを、あえて少し残しておきます。
翌朝は、バーナーでそのスープを温め直し、持参したパックご飯(または前日に炊いておいたご飯)をドボンと入れるだけ。好みで卵を落とせば完璧です。
たった3分で熱々のご飯が完成し、水分と炭水化物、タンパク質、そして塩分を一気に補給できます。身体の芯からポカポカに温まり、エネルギー満タンで冷たい川へ立ち込むことができますよ。
他にもある!釣り人にぴったりの「時短&高カロリー」レシピ
「夜は鍋じゃなかったんだよね」という時のために、洗い物が少なく、短時間でガッツリとカロリーを摂れるおすすめメニューをいくつか紹介します。
1. 腹持ち最強!「お餅入り即席スープ」
アウトドアを愛する多くの人に重宝されているのが「お餅」です。切り餅は、少しの量で効率よく炭水化物(エネルギー)を摂取でき、腹持ちが抜群です。
焼き網やフライパンでお餅を焼き、市販のコーンスープやフリーズドライの豚汁に入れるだけ。お湯を沸かす時間だけで完成する、超お手軽な高カロリーメシです。
2. はさむだけ!「ガッツリ系ホットサンド」
ホットサンドメーカーがあるなら、食パンに「ウインナーととろけるチーズ」や「前日の余ったカレー」などを挟んで焼くのがおすすめです。
片手でパクッと食べられるので、釣りの仕掛けを作りながらでも食べ進められるのが大きなメリットです。バターを少し多めに塗って焼くと、カロリーも旨味もアップしますよ。
3. 朝からズルズル!「カレー麺・カップラーメン」
「朝からラーメンなんて重くない?」と思うかもしれませんが、渓流アングラーの朝には最高のガソリンになります。
塩分とカロリーを手っ取り早く摂取でき、洗い物も出ません(スープは飲み干すか、固めて持ち帰りましょう)。特にカレー味は食欲をそそり、スパイスで体温がグッと上がるので、まだ薄暗くて寒い朝にぴったりです。
川へ持ち込むべき「行動食」と夏の「熱中症対策」
朝ごはんをしっかり食べても、数時間も川を上り歩いていると、お昼前にはどうしてもエネルギーが切れてきます。
そんな時のために、フィッシングベストのポケットには必ず「行動食(軽食)」を忍ばせておきましょう。
【おすすめの行動食】
- チョコレートや羊羹(ようかん): 糖分がすぐに脳へ回り、集中力を回復させてくれます。
- ミックスナッツ: 良質な脂質(カロリー)を手軽に補給でき、ポケットに入れておいても溶けません。
- 魚肉ソーセージ: タンパク質と塩分を同時に補給でき、片手で食べられる優れものです。
また、夏の渓流はウェーダー(胴長靴)を履いているため、想像以上に汗をかきます。
川の水が冷たいので「涼しい」と錯覚しがちですが、脱水症状や熱中症の危険と隣り合わせです。
水分と一緒に「梅干し」や「塩タブレット」をこまめに摂取して、塩分とクエン酸をしっかりと補給することを絶対に忘れないでください。
まとめ:しっかり食べて、最高の朝マズメを迎えよう!
渓流キャンプの翌朝の、釣り人に最適な朝ごはんレシピと行動食についてお話ししました。
「早く川に行きたい!」という気持ちは痛いほど分かります。
ですが、大自然というフィールドにおいて、自分の身体(体力)こそが一番大切な道具であり、安全を守るための最大の武器です。
前日の夜に少しだけ朝の準備をしておくだけで、翌朝はバタバタせずに熱々のご飯を食べることができます。
お腹の中からしっかりとエネルギーを満たし、頭をシャキッとさせてから、美しい朝霧が立ち込める渓流へ最高の1匹を探しに行きましょう!
初心者の頃、朝ごはんを適当に済ませて川へ入り、すぐにお腹がすきすぎて震えたことがあります笑。いわゆる「シャリバテ(低血糖)」という状態です。釣りの集中力もきれてしまうので、僕は必ず温かくてカロリーの高いものを胃袋に入れてから川へ入るようにしています。ご飯の美味しさが、釣りの集中力を何倍にも引き上げてくれますよ!
朝ごはんを食べたら、次は安全に歩くための知識や道具のおさらいをしておきましょう!

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