多摩川最大の支流として、東京都檜原村の山々から流れを集める「秋川」。あきる野市から檜原村へ続く秋川渓谷は、東京都心からアクセスできる自然豊かな河川として知られています。
渓流釣りのフィールドとして見ると、秋川はひとつのルールで全区間を釣る川ではありません。沢戸橋より上流の上流地区、引田橋〜沢戸橋の中流地区、引田橋より下流の下流地区に分けて解禁時期や対象魚が設定されています。
特に上流地区ではヤマメを中心とした渓流釣りを楽しめる一方、三頭沢・赤井沢など通年の遊漁禁止区域があり、10月に入ると沢戸橋より上流は魚種を問わず全面禁漁になります。
この記事では、秋川全体の特徴、2026年シーズンの解禁・遊漁券、上流・中流・下流の違い、釣り方、アクセス、秋川国際マス釣場・神戸国際マス釣場まで、公式情報を中心に整理します。
YUZAN RIVER PROFILE
多摩川最大の支流で、里川から山間渓流まで幅広い表情を持つ川。ヤマメ釣りは上流・中流・下流で解禁時期が異なるため、まず自分が釣る区域を確認することが重要です。
沢戸橋より上流の秋川本支流は10月1日から翌年のマス類解禁前日まで魚種を問わず全面禁漁です。また、三頭沢・赤井沢など通年の遊漁禁止区域もあります。
秋川の概要と3つの釣りエリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水系 | 多摩川水系 |
| 主なエリア | あきる野市〜檜原村 |
| 管轄 | 秋川漁業協同組合/内共第2号 |
| 主な渓流対象魚 | ヤマメ・ニジマス |
| 上流地区 | 沢戸橋より上流など |
| 中流地区 | 引田橋〜沢戸橋 |
| 下流地区 | 引田橋より下流 |
| 主な交通拠点 | JR五日市線 武蔵五日市駅 |
| 特徴 | 多摩川最大の支流/里川〜山間渓流まで変化 |
秋川は檜原村の山々から流れを集め、あきる野市を東へ流れ、多摩川へ合流する河川です。
あきる野市や国土交通省でも、多摩川の支流の中でも最大規模の川として紹介されています。
あきる野市から檜原村にかけて続く約20kmのエリアは「秋川渓谷」と呼ばれ、川遊び・ハイキング・釣りなどで親しまれています。
秋川漁協では、ヤマメ・マス釣場を上流・中流・下流の3地区に分けています。
| 地区 | 区域 | 2026年解禁 |
|---|---|---|
| 上流地区 | 沢戸橋より上流など | 3月1日 午前6時/ヤマメ |
| 中流地区 | 引田橋〜沢戸橋 | 3月7日 正午/ヤマメ・マス |
| 下流地区 | 引田橋より下流 | 3月14日 正午/ヤマメ・マス |
沢戸橋より上流へ進むと、南秋川・北秋川など山間部へ続く渓流らしいフィールドが増えていきます。
一方、中流・下流側にもヤマメ・ニジマスの釣場が設定されており、「秋川=沢戸橋上流だけが釣場」というわけではありません。
解禁・対象魚・遊漁券
2026年の秋川漁協公式案内では、上流地区はヤマメ、中流・下流地区はヤマメ・マスとして解禁されています。
東京都の内共第2号遊漁規則では、漁業権対象魚として次の魚種が定められています。
- アユ
- ニジマス
- ヤマメ
- コイ
- フナ
- ウグイ
- オイカワ
- ウナギ
- カジカ
イワナは内共第2号の漁業権対象魚には含まれていません。
そのため本記事では、秋川の自然河川で狙う主な渓流魚をヤマメ、中流・下流ではニジマスも対象になるものとして整理します。
| 遊漁券 | 2026年料金 |
|---|---|
| 年券 | 8,000円 |
| 日券 | 2,500円 |
| 川売り年券 | 10,000円 |
| 川売り日券 | 5,000円 |
年券には写真が必要です。
満77歳以上・障害者・中学生は証明書の提示により半額、小学生以下は無料と案内されています。
秋川漁協では「つりチケ」「FISH PASS」によるオンライン購入にも対応しています。
上流・中流・下流で変わるルール
秋川のヤマメ終漁日は9月30日です。
さらに沢戸橋より上流の秋川本支流は、10月1日から翌年のマス類解禁前日まで魚種を問わず全面禁漁となります。
ヤマメ以外を狙う場合でも、秋川上流で釣りを続けることはできません。
秋川漁協の内共第2号遊漁規則では、次の区域が通年の遊漁禁止区域です。
- 三頭沢
- 赤井沢(枝川を含む)
- 刈寄川
- 逆沢
特に南秋川を上流へ釣り上がる場合は、三頭沢・赤井沢へそのまま入らないよう区域を確認してください。
東京都の遊漁規則では、ヤマメ・ニジマスは全長12cm以下の採捕が禁止されています。
秋川漁協も12cm以下のヤマメ・マスを再放流するよう案内しています。
また、日没から日の出までの遊漁は禁止されています。
秋川での釣り方と毛鉤ルール
沢戸橋より上流では、南秋川・北秋川などへ進むにつれて、瀬・淵・大石・岩盤・落ち込みなど渓流らしいポイントが増えていきます。
ルアーでヤマメを狙うなら、
- 大石の裏にできる緩い流れ
- 瀬から淵へ変わる場所
- 落ち込みの白泡が切れる場所
- 岩盤沿いの少し深い流れ
- 岸際のえぐれや日陰
などを細かく探るのが基本です。
秋川は流域が広いため、川全体をひとつの渓相として考えるより、南秋川・北秋川・養沢川など各支流の記事と組み合わせてエリアを選ぶと分かりやすくなります。
秋川ではアユ釣りにも「毛鈎を用いる釣法」があり、ヤマメ釣りのフライ・テンカラと混同しやすいので注意が必要です。
2026年の秋川漁協アユ案内では、アユを対象とする毛鈎釣りには別の解禁日が設定されていますが、ヤマメ・マスを対象とするフライ・テンカラ等はその規制から除外されています。
そのため、「フライやテンカラはアユの毛鈎解禁日まで一律に禁止」と考えるのは正確ではありません。
釣法名だけで判断せず、何の魚を対象として、どの区域で釣るのかを確認してください。
アクセス・入退渓
秋川釣行の公共交通の拠点になるのが、JR五日市線・武蔵五日市駅です。
ここから檜原村方面、養沢方面などへ西東京バスが運行されています。
南秋川なら数馬方面、北秋川なら藤倉方面、養沢川なら上養沢方面というように、狙う河川によって路線を選ぶ形になります。
車の場合も川沿いへ移動しやすい場所はありますが、道路から川が見えることと、安全に入退渓できることは別です。
- 私有地や住宅敷地を通らない
- 路肩や林道入口へ無断駐車しない
- 急斜面から無理に入渓しない
- 川へ入る前に退渓場所も確認する
- バス利用では帰りの便から逆算して行動する
秋川国際マス釣場・神戸国際マス釣場
秋川水系には、自然河川とは別に東京都の遊漁規則で特定漁場として定められた管理釣り場があります。
一般河川の遊漁券だけで施設内を利用するわけではなく、それぞれ施設独自の料金・ルールがあります。
秋川漁業協同組合が運営する管理釣り場で、養沢川の自然な流れを利用しています。
一般エサ釣り、ルアー・フライ・テンカラエリア、自然の大岩を残したヤマメ釣場など、目的によって釣場が分かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都あきる野市養沢1311 |
| 営業時間 | 8:00〜16:00 |
| 一般エサ釣り | 3,600円/10尾まで |
| 一般ルアー | 3,600円 |
| ヤマメ釣場 | 4,300円/10尾まで |
| ヤマメ釣場 | 約500mの自然渓流・ウェーダー等必須 |
| 管理釣場利用者の普通車駐車 | 500円 |
ヤマメ釣場は一般的な人工池タイプではなく、大岩や自然の流れが残る中〜上級者向けの自然渓流エリアとして案内されています。
北秋川へ流れ込む神戸川を利用した管理釣り場です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 東京都西多摩郡檜原村神戸3387 |
| 営業時間 | 8:00〜16:00 |
| 1日券 | 3,600円/10尾まで |
| 3時間券 | 2,600円/5尾まで |
| 塩焼き | 1尾200円 |
| 公共交通 | 武蔵五日市駅から藤倉方面バス+徒歩 |
| 駐車場 | あり ※利用条件は施設案内を確認 |
武蔵五日市駅からは藤倉方面のバスで神戸岩入口へ向かい、そこから徒歩でアクセスできます。
エリアトラウトと自然河川の違いについては、エリアトラウトとネイティブトラウトの違いを解説した記事も参考にしてください。
自然環境・夏のアユ・安全
秋川漁業協同組合は1950年の活動開始以来、ヤマメ・アユ・カジカ・ウグイなどの放流や産卵場所の造成、河川環境の保護活動を続けています。
秋川のアユは「清流めぐり利き鮎会」で複数回準グランプリを受賞しており、2025年の大会でも準グランプリを受賞しています。
釣り場を利用するときも、川の石を必要以上に動かさない、ごみやラインを残さないなど、河川環境を傷めない行動を心掛けましょう。
秋川はヤマメだけでなく、アユ釣りでも非常に利用者の多い川です。
2026年シーズンのアユ友釣りは6月6日に解禁され、南秋川の檜原地区は7月1日に解禁されています。
夏にヤマメを狙う場合は、アユ釣りの長い竿や仕掛けを横切らないよう、先行者との距離を十分に取ってください。
中流・下流では道路や住宅が近い場所もありますが、秋川は自然河川です。
上流域では谷が狭くなる場所もあり、大雨後には水位や流速が大きく変わります。
- 前日・当日の降雨状況を確認する
- 急な濁りや水位上昇を感じたら退渓する
- 増水時に無理な渡渉をしない
- 私有地や住宅地を通らない
- 暗くなる前に川から上がる
よくある質問
A. 渓流釣りではヤマメが中心で、2026年の中流・下流地区ではヤマメ・マスとして解禁されています。内共第2号の対象魚にはニジマス・ヤマメ・アユ・カジカなどが含まれています。
A. 東京都の内共第2号遊漁規則ではイワナは漁業権対象魚に含まれていません。過去の釣果情報だけを根拠に秋川全体の主要対象魚として扱うのは避け、本記事では公式に確認できるヤマメ・ニジマスを中心に紹介しています。
A. 区域によって異なります。2026年は上流地区が3月1日午前6時、中流地区が3月7日正午、下流地区が3月14日正午に解禁されました。
A. できません。沢戸橋より上流の秋川本支流は、10月1日から翌年のマス類解禁前日まで魚種を問わず全面禁漁です。
A. 2026年の秋川漁協アユ案内では、ヤマメ・マスを対象とするフライ・テンカラ等は、アユ向けの毛鈎釣りの解禁規制から除外されています。対象魚と釣る区域のルールを確認してください。
A. 秋川は区間によって地形やアクセス条件が大きく異なります。自然河川が初めてなら道路や公共交通から計画しやすい区間を選び、管理された環境で練習したい場合は秋川国際マス釣場などを利用する方法もあります。
A. はい。秋川漁協では指定販売所のほか、「つりチケ」「FISH PASS」によるオンライン購入にも対応しています。
本記事の解禁日・遊漁料金・区域など年度によって変わる情報は、2026年シーズンの公式情報をもとにしています。秋川は流域が広く、上流・中流・下流・支流・特定漁場でルールが異なります。実際の釣行前には、秋川漁業協同組合・東京都・各管理釣り場・交通機関等の最新情報と現地表示をご確認ください。
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