【渓流釣りの安全対策】熊・マダニ・アブが怖い初心者へ|山に入る前の備え方

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綺麗な渓流へ行ってみたいんだけど、やっぱり熊とかマダニが怖いんだよね。藪の中を歩いている時に「ここ大丈夫かな……」って考え始めると、釣りどころじゃなくなりそう(笑)。
ユウ ユウ
分かるよ。僕も虫はかなり苦手だし、山でガサッと音がすれば普通に振り向く(笑)。怖さをゼロにするのは難しいけど、「熊ならこれ」「虫ならこれ」と準備を分けておくと、かなり気持ちはラクになる。最初からいきなり深い源流へ行く必要もないからね。

渓流釣りを始めたい。

でも、熊が怖い。

マダニも怖い。

夏はアブやブヨも飛んでいるらしい。

調べれば調べるほど、

「山って怖いものだらけじゃん……」

となる人もいると思います。

僕も虫はかなり苦手ですし、山奥で藪がガサッと鳴れば普通に気になります(笑)。

だから、怖いと感じること自体は悪いことではありません。

ただ、熊も虫もすべて同じ「山の怖いもの」として考えてしまうと、何を準備すればいいのか分からなくなります。

熊なら「近くで突然出会わないための準備」。

虫なら「刺されにくい服装と虫よけ」。

マダニなら「山から帰ったあとのチェック」まで。

こんな感じで分けて考えると、かなり整理しやすくなります。

この記事では、山へ入る前に最低限やっておきたい熊・虫対策を、渓流釣り初心者向けにまとめます。

仲間と安全を確認しながら渓流へ向かうアングラー
最初から一人で山奥へ入る必要はありません。怖いなら仲間と一緒に、行きやすい川から始めればOKです

まずはこれだけ|山へ入る前の5つの準備

熊対策、虫対策、マダニ対策……と全部調べ始めると装備がどんどん増えていきます。

最初はこの5つからでいいと思います。

渓流へ入る前の安全チェック

  1. 熊:目的地周辺の最新の出没情報を見る
  2. 人数:不安なら一人ではなく仲間と行く
  3. 音:熊鈴など人の存在を知らせるものを持つ
  4. 服装:長袖・長ズボンなどで肌の露出を減らす
  5. 虫よけ:目的の虫に対応した製品を説明書どおりに使う

そして熊が生息する山へ入るなら、必要に応じて熊撃退スプレーも準備します。

完璧な装備を揃えてからでないと川へ行けないわけではありません。

でも、何も知らずに入るのと、最低限の準備をして入るのでは気持ちが全然違います。

熊が怖いなら、一番大切なのは「突然近くで会わないこと」

熊対策というと、熊撃退スプレーばかりが気になりがちです。

もちろんスプレーも大切ですが、その前にやりたいのが近距離で突然鉢合わせする可能性を減らすことです。

熊は人の存在に気づくと、逃げたり隠れたりすることが多いとされています。

そこで山へ入るときは、

  • できれば単独行動を避ける
  • 熊鈴などで人がいることを知らせる
  • 沢音が大きい場所では声を出したり手をたたいたりする
  • 藪や曲がり角など見通しの悪い場所へ急に入らない
  • 直近で出没や人的被害が出ている場所へ無理に入らない

といったことを意識します。

熊鈴だけを付けて、

「これで熊対策完了!」

ではありません。

特に渓流は川の音が大きいので、鈴が聞こえにくくなる場面もあります。

▶ 熊鈴・熊撃退スプレー・遭遇時の行動を詳しく見る

朝夕は特に慎重に。でも「昼なら熊はいない」ではない

渓流釣りでは、朝マズメを狙って早朝から山へ入ることがあります。

熊が生息する場所では、明け方や日の入り前後は特に慎重に行動したい時間帯です。

熊がいる山で注意したい時間帯のイメージ
明け方や日の入り前後は特に注意。ただし「昼間なら熊はいない」という意味ではありません

ここは「熊は朝と夕方しか動かない」と覚えない方がいいです。

日中でも熊と出会う可能性はあります。

なので僕なら、

「朝だから今日は特に周囲を見る」

くらいに考えます。

熊が怖いのに、初めて行く山へ暗いうちから一人で入る必要もありません。

最初は明るくなってから入渓したり、仲間と一緒に行ったりするのも全然ありです。

熊を見つけても、走って逃げない

どれだけ対策をしていても、熊と出会う可能性をゼロにはできません。

そんなときに一番避けたいのが、驚いて背中を向けて走ることです。

山で熊に遭遇したときの基本行動の図解
熊を刺激せず、走らず、熊の様子を確認しながらゆっくり距離を取ります

熊を見つけたら、

  • 近づかない
  • 写真を撮ろうと距離を詰めない
  • 大声を出さない
  • 石や荷物を投げない
  • 背中を向けて走らない
  • 熊の様子を見ながらゆっくり距離を取る

ことが基本です。

子グマがいた場合も近づきません。

近くに母グマがいる可能性があります。

熊撃退スプレーを持つ場合も、ザックの一番奥ではなく、必要なときに取り出せる場所へ携行します。

このあたりは命に関わるので、このページで中途半端に全部説明するより、熊対策の記事で一度きちんと確認しておくのがおすすめです。

▶ 渓流釣りの熊対策を詳しく確認する

熊のフン・足跡・爪痕などが気になる人はこちらです。

▶ 熊のフン・足跡・爪痕・熊棚の見分け方

虫対策は「完全武装」より、まず肌の露出を減らす

熊よりも実際の釣行中に気になりやすいのが、アブ・ブヨ・マダニ・ヤマビルなどです。

僕は虫がかなり苦手なので、顔の周りを大きなアブがブンブン飛び始めると、魚よりそっちが気になります(笑)。

虫対策の基本はシンプルで、できるだけ肌の露出を減らすことです。

渓流釣りで虫を避けるための服装と装備
夏でも通気性や速乾性を考えながら、長袖・長ズボンなどで肌の露出を減らします

マダニ対策を考えるなら、

  • 長袖
  • 長ズボン
  • 足を覆う靴
  • 必要に応じて手袋や帽子
  • 首元も露出を減らす

といった服装が基本です。

明るい色の服は、服の上を歩いているマダニを見つけやすいというメリットもあります。

ただし、真夏に厚手の服を着込みすぎれば暑さの問題も出てきます。

「絶対に分厚い長袖」という意味ではなく、速乾性・通気性のある服で露出を減らすくらいで考えると使いやすいです。

暑い日の対策はこちらも合わせて確認してください。

▶ 夏の渓流釣りで気をつけたい熱中症対策

虫よけは「ハッカ油だけ」ではなく、表示を見て選ぶ

渓流で虫よけというと、ハッカ油を使っている人も多いと思います。

あのスーッとした香りは、いかにも山の虫対策っぽいんですよね。

ただ、マダニなどから身を守る目的なら、僕は虫よけ製品の「何に効くのか」という表示を確認して選ぶことをおすすめします。

マダニ対策では、ディートやイカリジンを有効成分とする虫よけ剤が使われています。

製品によって対象となる虫や濃度、使い方、使用できる年齢などが異なるので、

  • 対象害虫に何が書かれているか
  • 肌に使えるのか、衣服にも使えるのか
  • どのくらいの間隔で使うのか
  • 年齢など使用上の注意がないか

を表示で確認します。

虫よけを使ったから100%刺されない、というものでもありません。

服装+虫よけ+帰宅後の確認をセットで考えるのが分かりやすいです。

アブやブヨを含めた渓流の虫対策はこちらで詳しくまとめています。

▶ 渓流釣りのアブ・ブヨ対策と服装

マダニ対策は「帰ってから」も続く

マダニで覚えておきたいのは、山の中で刺された瞬間に必ず気づけるわけではないことです。

なので釣行が終わったら、

「今日は刺されなかったな」

で終了ではありません。

帰宅後に入浴やシャワーをして、身体にマダニが付いていないか確認します。

特に見ておきたいのが、

  • 首や耳の周り
  • わきの下
  • 手首
  • 足の付け根
  • 膝の裏
  • 頭や髪の中

などです。

「なんか黒いできものがあるな?」

と思ったらマダニが吸着している場合もあります。

マダニが食い込んでいたら、無理に引き抜かない

これだけは覚えて帰ってほしいポイントです。

皮膚へ食い込んで吸血しているマダニを、指で無理に引っ張って取らない。

マダニは皮膚へしっかり口器を入れて吸血するため、無理に取り除こうとすると一部が皮膚へ残ることがあります。

吸着しているマダニを見つけたら、皮膚科などの医療機関で適切に除去してもらうことが案内されています。

また、マダニに刺されたあとしばらくして発熱など体調の変化が出た場合は、医療機関を受診し、山へ行ったことやマダニに刺された可能性も伝えます。

ポイズンリムーバーなどを使って自己流で何とかしようとするより、マダニは別物と覚えておいた方がいいです。

▶ 渓流釣りのマダニ・ヤマビル対策を詳しく見る

アブやブヨに刺されたときも、症状が強ければ無理しない

アブやブヨなどに刺されると、痛みやかゆみ、腫れが出ることがあります。

ここも「山だから我慢して釣り続けよう」と無理をしないようにします。

刺された場所だけの軽い症状なら、まず釣りを止めて状態を確認します。

一方で、

  • 急な呼吸困難
  • 意識がおかしい
  • 全身に急激な症状が出る

など、明らかに様子がおかしい場合はその場で釣りを続けず、119番への連絡を含めて速やかに対応します。

虫刺されも「刺されたくらい」と軽く考えず、身体の変化を見ることが大切です。

山から車へ戻ったら、5分だけ虫チェック

個人的におすすめしたいのが、車へ戻ったときにそのまま乗り込まず、一度服を見ることです。

ほんの数分でいいので、

  • ズボンやタイツに虫が付いていないか
  • 靴やゲーターにマダニがいないか
  • 首元や袖口に違和感がないか
  • 荷物に虫が付いていないか

を確認します。

帰宅後には入浴して身体も確認する。

これを釣行後のルーティンにしてしまえば、それほど面倒ではありません。

「怖いから源流へ行けない」なら、最初は行かなくていい

ここ、意外と大事だと思っています。

渓流釣りを始めると、

「いつかは人のいない源流へ」

みたいな憧れが出てきます。

でも、最初からそこを目指す必要はありません。

熊も怖い。

虫も怖い。

圏外も怖い。

だったら最初は、道路から近く、比較的人のいる渓流から始めればいいんです。

僕も、怖い状態で無理に奥へ入っても釣りに集中できないと思います。

少しずつ装備や山の歩き方に慣れて、

「今日はもう少し奥へ行ってみようかな」

と思えるようになってからで十分です。

怖さを消すのではなく、「どうするか」を決めておく

熊も虫も、山へ入ればリスクを完全にゼロにはできません。

でも、

熊が怖い → 出没情報を見る・音を出す・スプレーを準備する。

マダニが怖い → 肌を覆う・虫よけを使う・帰宅後に身体を見る。

アブやブヨが怖い → 露出を減らして、虫よけを使う。

と、やることが決まっていれば、漠然とした怖さは少し小さくなります。

そして、準備していても、

「今日はなんか嫌だな」

と感じる日は無理をしない。

これも大切な選択です。

安全対策をして渓流釣りを楽しむアングラー
準備したうえで、自分が安心して楽しめる範囲から少しずつ山へ慣れていけば十分です

渓流釣りは、誰より奥まで行く競技ではありません。

熊が怖ければ仲間と行く。

虫が多ければ早めに上がる。

不安なら別の川にする。

それでも綺麗なヤマメやイワナにはちゃんと出会えます。

怖さを無理に消そうとするより、「この状況ならどうする」を少しずつ増やしていく。

その方が長く山と渓流を楽しめると思っています。

ユウ ユウ
僕は今でも虫がめちゃくちゃ苦手です(笑)。顔の周りを大きなアブが飛び始めたら、普通に嫌です。でも「長袖にしよう」「虫よけを確認しよう」「帰ったら身体を見よう」とやることが分かっているだけで、かなり違います。熊も同じで、怖くなくなる必要はないと思うんです。ちょっと怖がりなくらいで、安全に帰ってくる。それでいいんじゃないかなと思っています。

この記事で確認した情報

熊との遭遇予防、マダニを避ける服装・虫よけ、マダニに刺された場合の対応などについては、以下の公的情報も確認しながらまとめています。

※熊の出没状況や虫の発生状況は地域・季節によって変わります。釣行前には目的地周辺の最新情報を確認してください。虫よけ剤は製品ごとに対象害虫・使用方法・年齢制限などが異なるため、必ず製品表示に従って使用してください。マダニが皮膚へ吸着している場合は無理に引き抜かず、医療機関へ相談してください。

この記事を書いた人
ユウ

現在、渓流釣りに熱中しており、源流での釣行記や渓流釣り初心者~中級者に向けた記事をメインに発信中!平日はコンクリートジャングル、休日はアウトドアメインという生活を送っています。

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