東京都あきる野市の戸倉地区を流れる「盆堀川(ぼんぼりがわ)」。秋川本流のすぐ近くにありながら、臼杵山・市道山・刈寄山からなる「戸倉三山」に囲まれた谷を流れる小渓流という、はっきりした個性を持つ川です。
盆堀川は沢戸橋付近で秋川へ合流します。開けた秋川本流とは雰囲気が異なり、山に囲まれた谷の中で、石周りや短い瀬、小さな淵・落ち込みなどを一つずつ探っていく釣りが中心になります。
2026年シーズンは秋川漁協の上流地区として3月1日午前6時にヤマメ釣りが解禁。一方、10月1日からは盆堀川そのものが魚種を問わず全面禁漁となるため、秋川本流と同じ感覚で秋以降も釣りを続けないよう注意が必要です。
この記事では、盆堀川の渓相、ヤマメ、解禁・遊漁券、放流・増殖情報、釣り方、武蔵五日市駅からのアクセス、戸倉三山と盆堀林道まで、公式情報を中心に詳しく紹介します。
YUZAN RIVER PROFILE
戸倉三山に囲まれた谷を流れ、沢戸橋付近で秋川へ合流する小渓流。秋川本流より山との距離が近く、短いキャストで石周りや落ち込みを探るヤマメ釣りが似合う川です。
盆堀川は10月1日から翌年のマス類解禁前まで、魚種を問わず全面禁漁です。「ヤマメ以外なら釣れる」という扱いではありません。
上流側の盆堀林道では、間伐事業のため入山峠〜入山トンネルが2027年8月13日まで全面通行止め予定と案内されています。これは盆堀川全体の立入禁止を意味するものではありませんが、林道を使って上流へ抜ける計画は立てず、釣行前にあきる野市の通行情報を確認してください。
盆堀川の概要と渓相
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エリア | 東京都あきる野市・戸倉〜盆堀地区 |
| 水系 | 多摩川水系・秋川支流 |
| 合流地点 | 沢戸橋付近で秋川へ合流 |
| 周囲の山 | 臼杵山・市道山・刈寄山(戸倉三山) |
| 管轄 | 秋川漁業協同組合/内共第2号 |
| 2026年の主な渓流対象魚 | ヤマメ |
| 遊漁期間 | 3月1日〜9月30日 |
| 主な交通拠点 | JR武蔵五日市駅・西東京バス「戸倉」 |
| 特徴 | 戸倉三山に囲まれた小渓流/秋川本流より山間部の雰囲気が強い |
あきる野市では、臼杵山・市道山・刈寄山の3山を「戸倉三山」と呼んでいます。
市の観光案内では、この3つの山が盆堀川を取り囲むように位置していると紹介されています。
つまり盆堀川は、単に秋川から枝分かれした短い沢というより、戸倉三山から水を集めながら谷を流れ、最後に秋川へ入る一本の支流として考えると分かりやすいでしょう。
あきる野市の秋川渓谷案内では、沢戸橋周辺が盆堀川・刈寄川と秋川の合流地点として紹介されています。
沢戸橋より東側には五日市市街地があり、西側へ進むと秋川渓谷の山間部へ入っていきます。
盆堀川はその境目から南側の山へ延びていくため、秋川本流よりも谷が狭く、川と森林との距離が近いのが特徴です。
ヤマメ・解禁・遊漁券
盆堀川は、秋川漁協が設定する「上流地区」に含まれています。
2026年シーズンは、3月1日(日)午前6時にヤマメ釣りが解禁されました。
上流地区として案内されているのは、沢戸橋より上流の秋川本支流、養沢川、盆堀川、深沢川、平井川上流などです。
2026年の秋川漁協公式案内では、盆堀川を含む上流地区は「ヤマメ」の釣場として明確に案内されています。
一方、東京都の内共第2号ではニジマスも漁業権対象魚に含まれています。
ただし、それだけを根拠に「盆堀川ではヤマメとニジマスを同じように狙える」とは判断できません。
そのため本記事では、2026年の河川別公式案内で確認できるヤマメを盆堀川の主な渓流魚として扱います。
また、内共第2号の漁業権対象魚にイワナは含まれていません。過去の個人釣果などだけを根拠に、盆堀川の公式な対象魚としてイワナを掲載することは避けています。
| 遊漁券 | 料金 |
|---|---|
| 年券 | 8,000円 |
| 日券 | 2,500円 |
| 川売り年券 | 10,000円 |
| 川売り日券 | 5,000円 |
年券には写真が必要です。
満77歳以上・障害者・中学生は証明書の提示により半額、小学生以下は無料と案内されています。
指定販売所のほか、「つりチケ」「FISH PASS」からスマートフォンで遊漁券を購入できます。
早朝6時の解禁時間に合わせて釣行する場合は、販売店の営業時間に左右されないよう、事前に電子遊漁券を準備しておくとスムーズです。
10月から全面禁漁|サイズ制限と基本ルール
盆堀川で最も重要なルールのひとつが、秋以降の全面禁漁です。
秋川漁協では、盆堀川を10月1日から魚種を問わず全面禁漁としています。
これは「ヤマメだけが禁漁」という意味ではありません。
10月1日以降は、ニジマス・ウグイなど別の魚を狙う目的でも盆堀川で釣りをしないようにしてください。
秋川漁協では、12cm以下のヤマメ・マスを再放流するよう案内しています。
小型のヤマメが掛かった場合は、魚体を乾いた地面や岩へ置かず、できるだけ短時間でフックを外して川へ戻しましょう。
東京都が認可している秋川漁協の遊漁規則では、危険防止・漁場取締りのため、日没から日の出までの遊漁は禁止されています。
小さな山間河川は暗くなると足元や退渓場所の確認が難しくなるため、規則だけでなく安全面からも明るいうちに川を離れましょう。
放流・ヤマメ増殖はどこまで確認できる?
盆堀川は秋川漁協のヤマメ釣場として公式に設定されていますが、2026年シーズンについて、盆堀川だけの放流尾数や詳細な放流地点までは公式情報で確認できませんでした。
そのため、過去の放流量や場所をそのまま2026年の情報として掲載することは避けています。
一方、秋川漁協の過去の公式記録には、戸倉支部が盆堀川でヤマメの発眼卵を埋設した事例が残っています。
発眼卵は、ふ化直前まで育てた受精卵を川底の砂利などへ埋設し、河川内でふ化・成長させる増殖方法です。
これは、盆堀川が以前からヤマメ資源の増殖対象となってきたことを示す資料のひとつです。
ただし、過去の発眼卵埋設や放流記録は、2026年に同じ場所・同じ数量で実施されたことを意味しません。
最新シーズンの具体的な放流については、その年の秋川漁協公式情報を優先してください。
盆堀川での釣り方
盆堀川は秋川本流より規模が小さいため、広い流れへ遠投を繰り返すより、目の前にある小さなポイントを一つずつ丁寧に探る釣りが中心になります。
ルアーでヤマメを狙うなら、次のような場所を意識するとポイントを読みやすくなります。
- 大きめの石の裏にできる流れの緩み
- 短い瀬から少し深くなる場所
- 小さな落ち込みの直下
- 白泡が消える少し下流
- 岩際の少し深いポケット
- 流芯と岸際の緩い水の境目
小規模な渓流では、10m・20m先へ投げることより、数m先の岩裏や流れの筋へ正確にルアーを入れることの方が重要になります。
また、川幅が狭いほど魚から釣り人の姿も見えやすくなります。
ポイントのすぐ横まで歩いてから投げるのではなく、岩・木・川岸の地形を利用して姿を隠しながらアプローチするとよいでしょう。
盆堀川のような小渓流では、ひとつのポイントへ複数人が集中すると魚へのプレッシャーが高くなります。
先行者がいる場合はすぐ上流へ割り込まず、十分に区間を空けるか、別の場所へ移動するようにしましょう。
アクセス・駐車|戸倉から盆堀地区へ
公共交通で向かう場合の起点は、JR五日市線・武蔵五日市駅です。
秋川漁協の2026年釣場案内では、戸倉地区へのアクセスとして武蔵五日市駅1番のりばから西東京バスを利用し、「戸倉」バス停で下車する方法が案内されています。
ここは盆堀川へ公共交通で向かう際に特に知っておきたいポイントです。
あきる野市の公共交通資料では、盆堀地区は一般の公共交通がない地域として整理されています。
以前は地区住民向けの「Bon Bori Go!(盆堀号)」が戸倉バス停と盆堀地区を結んでいましたが、2025年2月末で運行を終了しています。
現在実施されているタクシー利用助成も盆堀地区・深沢地区の住民を対象にした制度で、観光客向けの乗合交通ではありません。
そのため、公共交通で釣行する場合は戸倉付近を起点に徒歩移動できる範囲を考えるのが現実的です。
盆堀川沿いについて、一般の釣り人が自由に利用できる専用駐車場は公式情報で確認できませんでした。
盆堀地区には住宅・林業関係の道路・施設などもあります。
- 路肩の広くなった場所へ長時間駐車しない
- 住宅・私有地の入口をふさがない
- 林道・作業道のゲート前へ停めない
- 自治会館や公共施設の駐車場を釣り目的で無断利用しない
- 現地の駐車禁止・立入禁止表示を優先する
車で奥部まで入ることを前提にせず、正規に駐車できる場所から歩ける範囲で釣行計画を立てましょう。
戸倉三山・盆堀林道・安全面
盆堀川を囲む戸倉地区は、古くから林業が行われてきた地域です。
あきる野市の森林計画では、盆堀川がつくる谷筋でスギ・ヒノキの用材生産が続けられている一方、急斜面や露岩地帯にはコナラなどの自然植生も残っているとされています。
そのため盆堀川では、自然の渓流だけでなく、山林・林道・山仕事と隣り合う谷であることを意識して行動する必要があります。
盆堀川上流側へ延びる盆堀林道では、間伐事業に伴う通行規制があります。
あきる野市は、入山峠から入山トンネルまでを2027年8月13日まで全面通行止め予定と案内しています。
昼夜を問わず、土曜・日曜・祝日も通行止めです。
これは下流側の盆堀川すべてが立入禁止という意味ではありませんが、林道を使って八王子側へ抜けたり、上流へ大きく移動したりする計画には影響します。
盆堀川は秋川本流より小規模ですが、「小さい川だから安全」というわけではありません。
山に囲まれた谷では、大雨によって短時間に水量が変化することがあります。
- 前日・当日の降雨を確認する
- 濁りや急な水位上昇を感じたら退渓する
- 滑りやすい岩や急斜面を無理に越えない
- 私有地や林業作業地へ入らない
- 林道・登山道の通行規制を確認する
- 入渓時に退渓場所も決めておく
- 暗くなる前に道路へ戻る
特に上流へ進む場合は、川だけを見て判断せず、帰りに利用する道路や林道が使えるかまで確認しておきましょう。
よくある質問
A. 2026年の秋川漁協公式案内では、盆堀川を含む上流地区はヤマメ釣場として案内されています。そのため本記事ではヤマメを主な渓流対象魚として紹介しています。
A. 東京都の内共第2号遊漁規則では、イワナは漁業権対象魚に含まれていません。本記事では個人釣果だけを根拠に、盆堀川の公式な対象魚としてイワナを掲載していません。
A. 2026年シーズンは3月1日午前6時に解禁されました。ヤマメの終漁日は9月30日です。
A. できません。盆堀川は10月1日から翌年のマス類解禁前まで魚種を問わず全面禁漁となります。
A. 盆堀川は2026年の上流地区ヤマメ釣場として公式に案内されていますが、盆堀川単独の放流尾数・詳細な放流地点は確認できませんでした。そのため過去年度の数量を流用していません。
A. 武蔵五日市駅から西東京バスで戸倉までアクセスできます。ただし盆堀地区奥部には一般の路線公共交通がないため、公共交通釣行では戸倉周辺から徒歩で動ける範囲を中心に計画する必要があります。
A. 上流側の入山峠〜入山トンネルは、間伐事業により2027年8月13日まで全面通行止め予定です。盆堀川全体の閉鎖ではありませんが、上流へ向かう場合はあきる野市の最新通行情報を確認してください。
本記事の解禁日・遊漁料金など年度によって変わる情報は、2026年シーズンの公式情報をもとにしています。盆堀川単独の放流尾数・詳細地点について公式確認できない情報は推測せず、過去年度の数値も流用していません。遊漁規則、河川状況、林道規制、公共交通などは変更される場合があるため、実際の釣行前には秋川漁業協同組合・あきる野市・西東京バス等の最新情報と現地表示をご確認ください。
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