【東京・奥多摩】小袖川の渓流釣りガイド|全域C&R・ヤマメ・イワナ・遊漁券まとめ

TROUT FISHING

東京都奥多摩町と山梨県丹波山村の県境を流れる「小袖川(こそでがわ)」。丹波川の支流にあたる細い山間渓流ですが、釣り場として見ると東京都内でもかなり特徴的な川です。

大きな特徴は、小河内漁業協同組合が釣り場として案内する小袖川の本流・すべての沢がキャッチ&リリース(C&R)になっていること。釣った魚を持ち帰る川ではなく、ヤマメ・イワナを川へ残しながら楽しむ資源保護型のフィールドです。

しかも2026年度の東京都増殖計画では、小袖川の内共第15号について、ヤマメは稚魚10,000尾と発眼卵10,000粒、イワナは稚魚10,000尾が計画されています。

成魚を大量放流して解禁直後に釣るスタイルとは異なり、小さな魚や卵から川の中で育てていくことを重視した管理も小袖川の特徴です。

今回は、小袖川のC&Rルール、遊漁禁止区域、遊漁券・遊漁期間、ヤマメ・イワナ、漁場区域、奥多摩駅からのアクセスまで、公式情報を中心にまとめます。

YUZAN RIVER PROFILE

小袖川はこんな渓流

東京・山梨県境を流れる小さな山間渓流。釣行可能な本流・沢はC&Rで管理され、ヤマメ・イワナを持ち帰らず川へ残しながら楽しむフィールドです。

🔰 初心者向け
△ ルール確認必須
C&R・禁漁区域あり
🥾 地形
山間の小渓流
岩・落ち込み・狭い流れ
📅 シーズン
3/1〜9/30
2026年の遊漁期間
🚃 公共交通
○ 利用可能
奥多摩駅からバス
🚗 車アクセス
△ 条件あり
釣り専用駐車場は未確認
🚶 アプローチ
徒歩あり
小袖川バス停が起点
🎣 フィールド
小渓流・C&R
短いキャスト中心
🐟 対象魚
ヤマメ・イワナ
2026年の遊漁券対象
⚠️ 注意点
釣行可能な本流・沢では魚をすべてリリースします。一方、小袖鍾乳洞より上流約800mの堰堤より上は遊漁禁止区域で、C&Rでも釣りはできません。

小袖川の概要と漁場

項目内容
エリア東京都西多摩郡奥多摩町〜山梨県北都留郡丹波山村境
水系多摩川水系・丹波川支流
主な対象魚ヤマメ・イワナ
2026年遊漁期間3月1日〜9月30日
管轄小河内漁業協同組合
漁場内共第15号
C&R釣行可能な本流・すべての沢でキャッチ&リリース
必須装備バーブレスフック・ランディングネット
主なアクセスJR奥多摩駅から西東京バス「小袖川」下車
特徴東京・山梨県境/C&R/ヤマメ・イワナの稚魚・発眼卵による増殖
奥多摩と丹波山村の県境を流れる小袖川の渓相イメージ
岩と小さな落ち込みが連続する小袖川の渓相イメージ
東京と山梨の県境を流れる小渓流

小袖川は、東京都奥多摩町と山梨県丹波山村の県境付近を流れ、丹波川へ合流する山間渓流です。

東京都の内水面漁場計画でも、内共第15号の漁場位置として「西多摩郡奥多摩町地先・山梨県北都留郡丹波山村地先」の両方が記載されています。

川の規模は大きくなく、森林が近くまで迫る沢型の流れです。

岩の間を抜ける浅い流れ、小さな落ち込み、短い淵などが続くため、長距離を投げるというより目の前の小さなポイントを一つずつ探っていく釣りが中心になります。

県境でも小河内漁協の漁場

小袖川で面白いのが、行政区域と漁業権の関係です。

川は東京都と山梨県の県境を流れていますが、内共第15号の漁業権者は東京都側の小河内漁業協同組合です。

山梨県内水面漁場管理委員会でも、県境を流れる小袖川について、引き続き東京都の小河内漁協の単独漁場とすることが協議されています。

つまり、「東京都側は小河内漁協、山梨県側は別の漁協」という単純な分け方ではありません。

漁場の下流端は鴨沢橋の上流250m

小袖川という川の名前だけを見て、河口から上流まですべて同じ漁場だと考えないよう注意しましょう。

東京都の内水面漁場計画では、内共第15号の区域は、鴨沢橋上流250m地点の東京都側・山梨県側に設置された標柱を結ぶ線より上流の小袖川本流・支流と定められています。

橋そのものが漁場境界ではありません。境界付近では現地の標柱・案内を確認してください。

C&Rルールと遊漁禁止区域

釣行可能な本流・沢はC&R

小河内漁協では2025年3月1日の渓流魚解禁から、水産資源保護のためC&R区間を設定しました。

現在の公式案内では、

  • 峰谷川:一部区間C&R
  • 岫沢川:奥多摩周遊道路より上流がC&R
  • 小袖川:本流・すべての沢がC&R

とされています。

つまり小袖川では、魚のサイズにかかわらず釣ったヤマメ・イワナは持ち帰らず、元気な状態で川へ戻すのが現在の利用ルールです。

小袖川でバーブレスフックとランディングネットを使って渓流釣りをするイメージ
小袖川ではC&Rを前提とした装備で釣りを楽しみたい
バーブレスフックとランディングネットが必須

小袖川のC&Rは、「魚を持ち帰らなければよい」というだけではありません。

小河内漁協はC&R区間で、バーブレスフックとランディングネットの使用を明確に求めています。

  • カエシのないバーブレスフックを使う
  • ランディングネットで魚をすくう
  • 魚を乾いた岩や地面へ置かない
  • 必要以上に長時間水から出さない
  • 弱らせず、元気な状態でリリースする
最上流にはC&Rでも釣れない区域がある

小袖川で特に重要なのが、上流の遊漁禁止区域です。

東京都の内共第15号遊漁規則では、

小袖鍾乳洞より上流約800mに設置された堰堤より上流の、小袖川本流・支流

を遊漁禁止区域と定めています。

理由は地域の飲料水取水です。

ここは「魚をリリースすれば釣っていい場所」ではありません。

釣行可能区域はC&R/上流の禁止区域は完全禁漁と分けて理解してください。

夜間の釣りは禁止

東京都の内共第15号遊漁規則では、安全確保・漁場管理のため日没から日の出までの遊漁は禁止されています。

小袖川のような狭い山間渓流では、暗くなると川沿いの移動そのものが難しくなります。

夕方まで粘るのではなく、明るいうちに退渓できる時間から逆算して行動しましょう。

対象魚・増殖・遊漁券

主な対象魚はヤマメ・イワナ

2026年のFISHPASSによる小河内漁協の遊漁券案内では、小袖川の対象魚はヤマメ・イワナと明記されています。

そのため本記事でも、小袖川の渓流魚をむやみに広げず、公式に確認できるヤマメとイワナを中心に紹介します。

成魚放流より「川で育てる」増殖

小袖川の資源管理を理解するうえで重要なのが、東京都の2026年度増殖計画です。

魚種2026年度・内共第15号の増殖計画
ヤマメ稚魚10,000尾+発眼卵10,000粒
イワナ稚魚10,000尾

内共第15号では、2026年度計画上、ヤマメ・イワナの成魚放流量は設定されていません。

その一方で、稚魚や発眼卵を川へ入れ、そこで成長させて資源を維持する方向がよりはっきりしています。

「放流直後の成魚を持ち帰る場所」ではなく、魚を川へ残しながら将来の個体を育てていく川という考え方と、C&Rは相性のよい管理方法です。

遊漁期間と遊漁券

小河内漁協の2026年公式案内では、小袖川を含む渓流魚の遊漁期間は3月1日〜9月30日です。

遊漁券2026年料金
年券6,000円
日券1,500円
日券の現場販売2,000円

年券・日券は小河内漁協のほか、オンラインでも購入できます。

なお、東京都が掲載している内共第15号遊漁規則PDFには旧料金が残っている箇所がありますが、小河内漁協公式サイトと2026年のオンライン販売では年券6,000円・日券1,500円となっています。本記事では実際の2026年販売価格を掲載しています。

小袖川での釣り方と魚の扱い

小さな落ち込みや岩陰を短い距離で探る

小袖川のような沢型の流れでは、広い川へ遠投するような釣りよりも、数メートル単位の小さなポイントを丁寧に探る釣りが中心になります。

ルアーなら、

  • 小さな落ち込み直下の深み
  • 岩の裏側にできる緩い流れ
  • 白泡が切れる場所
  • 倒木や岸際の影
  • 浅瀬から急に深くなる小さなポケット

などを狙ってみましょう。

水が澄んだ小渓流では、魚に人影を見られやすいこともあります。

ポイントのすぐ横まで歩いてから投げるより、少し距離を残し、岩や植生を利用しながら短く正確に狙う方が自然です。

小袖川で狙いたいイワナのイメージ
小袖川で出会いたいイワナのイメージ
イワナも必ずリリース

小袖川ではイワナも重要な対象魚ですが、現在はC&R管理です。

東京都の遊漁規則自体にはヤマメ・イワナについて12cm以下の採捕禁止規定がありますが、小河内漁協の現行C&Rルールはそれより厳しく、サイズにかかわらず持ち帰りません。

ネットを水につけたままフックを外し、必要以上に魚を持ち上げないようにしましょう。

増水時は小さな沢ほど慎重に

小袖川のような川幅の小さい山間渓流では、普段は歩きやすく見える場所でも、雨が続くと岩の間へ水が集中して通れなくなる場合があります。

  • 前日・当日の降雨を確認する
  • 急な濁りや水位上昇を感じたら退渓する
  • 無理な渡渉をしない
  • 帰りのバス時間より十分早く川から上がる
  • 上流の遊漁禁止区域へ入り込まない

魚を守るC&Rだけでなく、自分自身が安全に帰るところまで含めて釣行計画を立てましょう。

アクセス・駐車

奥多摩駅から「小袖川」バス停へ

小袖川は山深い場所にありますが、公共交通でもアクセスできます。

起点はJR青梅線奥多摩駅です。

2026年9月17日時点の西東京バスでは、奥多摩駅2番のりばから次の系統が小袖川方面へ向かいます。

  • 奥09系統「鴨沢西」行
  • 奥10系統「丹波山村役場」行

どちらも「小袖川」バス停に停車します。

帰りも小袖川バス停から奥09・奥10の奥多摩駅行を利用できます。

ただし、都市部のバスのように数分おきに来る路線ではありません。必ず帰りの便まで確認してから入渓してください。

車は「停められそう」で判断しない

今回の調査では、小袖川で渓流釣りをする人向けの公式な専用駐車場を一次情報から確認できませんでした。

道路脇が広く見えても、緊急車両・地域住民・林業関係者などが利用する場所の場合があります。

  • 路肩へ無理に駐車しない
  • 林道や作業道の入口をふさがない
  • 私有地へ入らない
  • 現地の駐車禁止表示を優先する

確実性を重視するなら、公共交通を使った釣行も検討しやすい川です。

小袖川の資源管理の特徴

小袖川は、放流された成魚を釣って持ち帰るスタイルとはかなり違います。

釣行可能な本流・沢でのC&Rに加え、2026年度はヤマメの稚魚・発眼卵とイワナ稚魚による増殖が計画されています。

つまり、今年釣った魚を川へ戻すことが、来年・再来年の釣り場へつながっていく仕組みです。

峰谷川では「持ち帰る区域と残す区域を分ける」という管理ですが、小袖川では釣行可能な川そのものを魚を残すフィールドとして扱うところまで進んでいます。

東京近郊で渓流魚の資源管理について考えながら釣りを楽しみたい人にとって、小袖川はかなり特徴的な一本です。

よくある質問

Q. 小袖川では何が釣れますか?

A. 2026年の遊漁券案内では、小袖川の対象魚としてヤマメ・イワナが明記されています。また、東京都の2026年度増殖計画でも両魚種の稚魚・発眼卵による増殖が設定されています。

Q. 小袖川は全部キャッチ&リリースですか?

A. 小河内漁協の現行案内では、釣行可能な小袖川の本流・すべての沢がC&Rです。ただし、上流には飲料水取水を理由とする遊漁禁止区域があり、その区域ではC&Rでも釣りはできません。

Q. 小袖川ではルアーを使えますか?

A. 小河内漁協ではルアーを竿釣の対象として案内しています。ただし小袖川はC&Rのため、バーブレスフックとランディングネットを使用してください。

Q. 釣ったイワナを1匹だけ持ち帰れますか?

A. できません。小袖川は現在C&Rで管理されているため、サイズや尾数にかかわらず釣った魚はリリースしてください。

Q. どこから小河内漁協の漁場になりますか?

A. 内共第15号の漁場は、鴨沢橋の上流250m地点にある東京都側・山梨県側の標柱を結ぶ線より上流の小袖川本流・支流です。橋そのものが境界ではありません。

Q. 小袖川の最上流まで釣り上がれますか?

A. できません。小袖鍾乳洞より上流約800mにある堰堤より上流の本流・支流は、地域の飲料水取水のため遊漁禁止です。現地の標識を必ず確認してください。

Q. 車がなくても小袖川へ行けますか?

A. 可能です。JR奥多摩駅2番のりばから西東京バス奥09「鴨沢西」行または奥10「丹波山村役場」行を利用し、「小袖川」バス停で下車できます。帰りの本数も限られるため往復の時刻を確認してください。

【編集部メモ】
本ページに掲載している遊漁期間・遊漁料金・C&Rルール・増殖計画・漁場区域・遊漁禁止区域などは、2026年シーズンの公式情報をもとにしています。交通情報や現地状況は変更される場合があります。特に小袖川は、釣行可能区域がC&Rで管理されている一方、上流には釣りそのものが禁止された区域があります。実際の釣行前には、小河内漁業協同組合・東京都・西東京バス等の最新情報と現地標識をご確認ください。
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参考情報
この記事を書いた人
ユウ

現在、渓流釣りに熱中しており、源流での釣行記や渓流釣り初心者~中級者に向けた記事をメインに発信中!平日はコンクリートジャングル、休日はアウトドアメインという生活を送っています。

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