遊山メンバー
ユウ
これ、最初は本当に迷うポイントなんだよね。釣具屋さんで聞くと「ハイギアは早く巻きすぎちゃうし、巻き重りして疲れるよ」なんて言われることもあるけど、実は僕、渓流では断然『ハイギア派』なんだ。人間の腕で早く巻くのって結構限界があるし、ギア比を変えるだけで水中の情報が劇的に分かるようになるんだよ。今日は、自転車のギアに例えながら、自分に合ったギア比の選び方をシェアするね!
澄み切った水が流れる渓流で、狙ったポイントへルアーを撃ち込み、リールのハンドルを回す。
その一連の動作を快適にしてくれるのが、自分に合ったリールの存在です。
ロッドのテーパー(曲がり方)でキャストのしやすさが変わるように、リールの「ギア比」はルアーの操作感や、水中の変化を感じ取る感度に直結します。
僕自身、初心者の頃は何も分からずにローギア(ノーマルギア)を使っていました。
上流に向かって投げて巻いてくる時、ルアーが流されるスピードに巻き取りが追いつかず、川底の石にガツガツとルアーをぶつけて根掛かりを連発した苦い経験があります。
この記事では、リールのギア比の基本的な仕組みと、巷で言われている「ハイギアは疲れる」という固定概念のウラ側、そして僕がハイギアを手放せない理由についてお話ししていきます!
そもそも「ギア比」ってなに?自転車で考えてみよう
リールのギア比とは、「ハンドルを1回転させた時に、糸を巻き取るローター(糸巻き部分)が何回転するか」という比率のことです。
難しく聞こえるかもしれませんが、変速ギア付きの自転車を想像してもらうとすごく簡単です。
- ハイギア(高いギア): ハンドル1回転で巻き取る糸の量が「多い」。自転車でいうと、ペダルが重い代わりに一漕ぎでビュンッと遠くまで進むギアです。
- ローギア / ノーマル(低いギア): ハンドル1回転で巻き取る糸の量が「少ない」。自転車でいうと、上り坂用の軽いペダルで、たくさん漕いでも少ししか進まないギアです。
渓流という流れのある川の中で、ルアーをどう操りたいかによって、この自転車のギアを使い分けるイメージですね。
僕が渓流で「ハイギア」を愛用する5つの理由
一時期はノーマルギアを使っていた僕ですが、今では渓流に行くときはハイギア(またはエクストラハイギア)ばかりを使っています。その理由は、単純に「釣りがすごく楽になって、釣れる魚が増えた」からです。
具体的にどんなメリットがあるのか、5つに分けてお話しします。
1. 立ち上がりが早く、根掛かりを回避できる
ルアーが水に着水した瞬間、すぐにハンドルを巻いて動き出させたい時。ハイギアなら少しハンドルを回すだけで一気に糸フケ(たるみ)を回収できるため、ルアーの立ち上がりが抜群に早くなります。
重いシンキングミノーなどを沈める前にスッと泳がせることができるので、無駄な根掛かりが激減します。
2. テンポの良い「手返し」でチャンスを逃さない
ルアーを回収している最中に、別の場所で魚が跳ねた(ボイルした)!という時、ハイギアならあっという間にルアーを巻き取って、すぐに次のキャストへ移れます。また、足場が高い場所でも、ピックアップを早くしてルアーを足元の岩にぶつけて壊すリスクを減らせます。
3. 水中の変化が分かる「巻き感度」の高さ
実はこれが一番の理由かもしれません。
車で「スリップストリーム(前の車の後ろを走ると空気抵抗が減る現象)」という言葉がありますよね。水中でも同じことが起きます。
ルアーの後ろに魚がチェイスしてきた時、水の抵抗がフワッと抜けて、ハンドルの巻き感が一瞬「軽く」なるんです。逆に流れが複雑な場所に入ると「重く」なります。
ハイギア(自転車の重いギア)は、路面の段差の衝撃がダイレクトに伝わるように、水中のわずかな変化やルアーのブルブル感が手元にビンビン伝わってきます。
4. ラインテンションが抜けず、バラシにくい
せっかく掛けた魚がジャンプしたり、こちらに向かって猛ダッシュしてきた時、ローギアだと巻き取りが追いつかずに糸がたるんでしまい、針が外れる(バラす)ことがあります。ハイギアなら素早く糸を張れるので、ファイト中の安心感が違います。
5. 竿がブレない(アタリが取りやすい)
初心者の頃、ローギアでルアーを早く動かそうとして、ハンドルを「シャカシャカシャカ!!」と必死に回して竿先をブルブルとブレさせてしまったことはありませんか?
ハイギアなら、ゆったり優雅にハンドルを回しても十分なスピードが出るため、竿がブレず、魚の繊細なアタリをしっかり取ることができます。伸びのないPEラインを使っていると、この恩恵をさらに強く感じますよ。
「ハイギアは疲れる、早く巻きすぎる」は固定概念?
釣具屋さんでよく言われる「ハイギアは巻きが重いから疲れる」「早く巻きすぎて魚が追いつけない」という意見。
たしかに一理あるのですが、僕は少し固定概念に縛られているような気がしています。
自転車で考えてみてください。
お父さんがハイギアの自転車に乗り、子供がギアなしの自転車に乗っていたとします。お父さんはハイギアでも「ゆっくり漕げば」子供と同じスピードで走れますよね?ハイギアだからといって、強制的に猛スピードで走らされるわけではありません。
リールも同じで、「ハイギアでもゆっくり巻けばいい」のです。
逆に、ローギアの自転車で長い距離を一生懸命シャカシャカ漕ごうとすると、いくらペダルが軽くても上体がブレてめちゃくちゃ疲れますよね。
人間の腕の動きには限界があります。「ローギアは疲れない、ハイギアは疲れる」というのは、少し視点を変えてみると全く違った感覚になるはずです。
もちろん「ローギア」にも良さがある!
ここまでハイギアをベタ褒めしてきましたが、もちろんローギア(ノーマルギア)にも素晴らしいメリットがあります。
- 巻き心地がとにかく軽くて滑らか。
- 一定の層を、一定のデッドスロー(超ゆっくり)で引き続けるのが得意。
- 春先の活性が低い魚に対して、ルアーをフワフワと見せ続けられる。
ルアーをトゥイッチで激しく動かすプレースタイルではなく、流れの中でスプーンやスピナーをゆっくりコロコロと転がすように釣りたい人には、ローギアの方が圧倒的に使いやすい場面も多々あります。
まとめ:自分のペースとスタイルでギアを選ぼう
渓流リールの「ギア比」の違いと、僕がハイギアを愛用する理由についてお話ししました。
「この川ならハイギアだ!」「絶対ローギアじゃないとダメ!」という絶対的な正解はありません。
ただ、「アップストリーム(上流に向かって投げて巻いてくる釣り)」が基本となる日本の渓流において、巻き取りスピードが速いハイギアの恩恵は計り知れないと僕は感じています。
もし今、手返しの悪さやルアーの立ち上がりに不満を感じているなら、次はぜひハイギア(HG)のモデルを手に取ってみてください。
「あれ?水中の石の形まで手元に伝わってくるぞ!」と、新しい渓流の景色が見えるかもしれませんよ!
初心者の頃、初めてハイギアのリールを買った時は「巻きが少し重いな…」と戸惑いました。でも、ある日流れの強い瀬にルアーを投げた瞬間、ハンドルから「ブルンッ!」とものすごい振動が伝わってきたんです。それがルアーの動きなのか、魚のチェイスなのか分かるようになった時、釣りの楽しさが何倍にも跳ね上がりました。道具を変えるだけで自分の感覚まで研ぎ澄まされるなんて、釣りって本当に奥が深くて面白いですよね!
リールの特性をさらに活かすために、ロッドの調子やラインの選び方もチェックしておきましょう!

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