遊山メンバー
フジ
渓流釣りを続けていると、一度は考えるのが「前の日から釣り場の近くまで行っておけば、朝がめちゃくちゃ楽なのでは?」という作戦です。
東京から関東の渓流へ向かうなら、朝マズメを狙おうとするとかなり早起きになる日もあります。
それなら前夜に移動して、そのまま車で寝る。
確かに便利です。
ただ、車中泊はホテルと違って、
「ここで寝ていいのか?」
「暑い・寒いは大丈夫か?」
「エンジンはかけたままでいい?」
「山奥で一人でも平気?」
と、自分で判断しなければならないことがけっこうあります。
僕も車中泊を考えるときは、朝早く釣りを始められることより、ちゃんと眠れて翌朝安全に動けることを優先したいと思っています。
この記事では、渓流釣りで初めて車中泊を考えている人向けに、場所選びから暑さ・寒さ、一酸化炭素、防犯、翌朝の運転まで順番にまとめます。
- 最初に結論|初心者なら「車中泊していい場所」を選ぶ
- 「道の駅なら車中泊OK」は少し違う
- 僕なら場所選びでこの6つを見る
- 林道の路肩や河原を「空いているから」で寝床にしない
- 「エンジンをかけっぱなしで寝る」を前提にしない
- 車内でカセットコンロや炭を使うのも避ける
- 夏の車中泊は「窓を少し開ければ大丈夫」ではない
- 逆に山の夜は思った以上に冷えることもある
- 食べ物や釣具を車の外へ出したまま寝ない
- 車中泊中の防犯は「見せない・閉める・持って出る」
- 車中泊で一番忘れたくないのが「翌朝の眠気」
- 釣り終わりの帰り道も、眠ければ休む
- スーパー銭湯も「夜間滞在OKなら」かなり現実的
- 初めてなら「釣り場の近さ」より「ちゃんと眠れる場所」
- 僕なら車中泊前にこの7つだけ確認する
- 車中泊は「朝早く釣るため」ではなく「楽に釣りへ行くため」に使いたい
- この記事で確認した情報
最初に結論|初心者なら「車中泊していい場所」を選ぶ
車中泊で最初に迷うのが、やっぱり場所です。
僕なら初めてなら、
「車中泊していいのか分からない駐車場」ではなく、「車中泊利用が明確に認められている場所」
を選びます。
たとえば、
- 車中泊利用が認められているRVパーク
- 車で乗り入れられるオートキャンプ場
- 車中泊用の駐車スペースを用意している施設
- 宿泊・夜間滞在が明確に認められている駐車施設
などです。
こうした場所なら、少なくとも
「夜中に管理者から移動してくださいと言われないかな……」
という不安はかなり減らせます。
日本RV協会が認定しているRVパークも、車中泊のための場所を探すときの選択肢のひとつです。
もちろんRVパークでも料金・予約・チェックイン時間・火気などのルールは施設ごとに違うので、利用前に確認します。
「道の駅なら車中泊OK」は少し違う
ここは車中泊を始める前に知っておきたいところです。
道の駅には24時間使える駐車場やトイレがあるので、
「じゃあここで一晩寝ればいいじゃん」
と思いやすいんですよね。
でも、道の駅は基本的には道路利用者が休憩するための施設です。
運転していて疲れたときに、事故を防ぐため車内で仮眠を取ることは問題ありません。
一方で、最初から宿泊場所として駐車場を利用することは、基本的に控えるよう案内されています。
ここは「夜に車で寝たら即NG」という単純な話ではなく、
疲労回復のための仮眠なのか、宿泊場所として利用しているのか
という違いです。
また、一部の道の駅には車中泊専用スペースやキャンプ場、RVパークなどが併設されています。
そういう場所なら、その施設のルールに従って利用できます。
なので僕なら、道の駅を車中泊候補にするときは、
「駐車場が24時間開いているか」ではなく、「宿泊・車中泊利用を認めているか」
を公式サイトで確認します。
僕なら場所選びでこの6つを見る
車中泊OKの場所が見つかったら、次は「そこでちゃんと休めそうか」を見ます。
車中泊する場所の確認ポイント
- 利用ルール:車中泊・夜間滞在が認められているか
- トイレ:夜間も利用できるか
- 電波:携帯電話が使えるか
- 地形:川沿いの低地や崖の直下ではないか
- 防犯:管理された場所か、照明や人の気配があるか
- 朝の移動:釣り場まで無理なく移動できる距離か
釣り場から5分の真っ暗な林道より、20〜30分離れていても管理された場所でしっかり眠れる。
僕なら後者を選びます。
翌朝ちょっと早く起きれば済みますからね。
林道の路肩や河原を「空いているから」で寝床にしない
渓流へ向かっていると、林道沿いや川の近くに車を停められそうなスペースが出てくることがあります。
でも、空いていることと、泊まっていいことは別です。
私有地かもしれませんし、工事・林業・緊急車両のためのスペースかもしれません。
さらに渓流の近くなら、大雨による増水も考えなければいけません。
夜は雨が降っていなくても、上流の雨で川が変化することがあります。
「川の音を聞きながら寝るの気持ちよさそうだな」
という気持ちは分かりますが(笑)、河原や沢沿いの低い場所を寝床にするのは避けたいところです。
天気が怪しい日なら、そもそも釣行自体を見直します。
「エンジンをかけっぱなしで寝る」を前提にしない
車中泊でかなり気になるのが、エンジンです。
夏は暑い。
冬や山間部の夜は寒い。
そうなると、
「エアコン付けたまま寝ればいいのでは?」
と思いますよね。
でも僕なら、エンジンをかけっぱなしにしないと眠れない環境では、そこでの車中泊自体を見直します。
長時間のアイドリングを禁止・自粛としている施設もありますし、騒音や排気で周囲の迷惑にもなります。
さらに積雪時には、マフラー周辺が雪で塞がれて排気ガスが車内へ入り、一酸化炭素中毒につながる危険があります。
一酸化炭素は無色・無臭なので、
「臭くないから大丈夫」
とは判断できません。
雪の日は特に別物だと考える
渓流釣りシーズンでは真冬の釣行は少ないと思いますが、標高の高い地域や春先には雪が残ることもあります。
積雪や吹雪が予想される日に、車中泊しながらエンジンをつけて暖房を使う前提の計画は避けたいところです。
天候や気温が自分の装備で対応できないなら、宿泊施設へ変更します。
車内でカセットコンロや炭を使うのも避ける
車中泊だと、車内でお湯を沸かしたくなることがあります。
でも、普通の車内でカセットコンロ・七輪・炭などの燃焼器具を使うのは避けます。
狭い車内では火災の危険がありますし、不完全燃焼によって一酸化炭素中毒につながる可能性もあります。
「窓をちょっと開けてるから大丈夫」
と考えない方がいいです。
調理するなら、火気利用が認められたキャンプ場などで、製品の説明書に従って使用します。
キャンピングカーに専用の設備が付いている場合は、その車両・設備の使用方法に従ってください。
夏の車中泊は「窓を少し開ければ大丈夫」ではない
個人的に、渓流シーズンで一番現実的に気をつけたいのは暑さだと思います。
山だから夜は涼しい。
そう思って現地へ行ったら、普通に暑い。
これは十分あり得ます。
JAFのテストでも、真夏の車内はエンジン停止後に短時間で温度が大きく上がっています。
しかも、窓を少し開けた程度では車内の高温を防ぎ切れません。
なので、
「暑ければ窓を少し開けて寝ればいい」ではなく、「エンジンを止めても安全に眠れる気温なのか」を先に考えます。
暑すぎるなら、その日は車中泊をやめる。
ホテルや、夜間滞在を認めている冷房設備のある施設へ変更する。
朝マズメより身体の方が大事です。
逆に山の夜は思った以上に冷えることもある
暑さとは逆に、春や秋の山では夜になるとかなり冷える日もあります。
車の中だから暖かいと思いがちですが、エンジンを止めれば車内も少しずつ外気温に近づいていきます。
なので僕なら、
- 当日の予想最低気温を見る
- 気温に合った寝袋を用意する
- 寒ければ追加できる防寒着を持つ
- 地面側からの冷えを減らすマットを使う
くらいは準備します。
それでも寒さに対応できなさそうなら、無理に車で寝ません。
「エンジンをつければ何とかなる」ではなく、エンジンを切った状態で寝られる環境を作れるかを基準にすると判断しやすいです。
食べ物や釣具を車の外へ出したまま寝ない
渓流釣りの車中泊では、荷物が多くなりがちです。
ロッド。
ウェーダー。
クーラーボックス。
翌朝使うからと、全部車の横へ出したまま寝たくなることもあります。
でも、防犯面を考えれば車外へ置いたままにしない方がいいです。
食べ物や生ゴミも同じです。
山では野生動物が暮らしています。
食べ物やゴミを外へ放置せず、施設のルールに沿って管理・処分します。
熊が生息する地域なら、最新の出没情報も確認しておきたいところです。
車中泊中の防犯は「見せない・閉める・持って出る」
車中泊するときは、もちろんドアを施錠します。
それに加えて、
- 財布やスマホなどの貴重品を外から見える場所へ置かない
- 高価な釣具を車外へ放置しない
- 車から離れるときは貴重品を持つ
- 不審に感じる場所なら移動する
といった基本を押さえておきます。
「せっかく場所を取ったから」と、嫌な雰囲気の場所へ居続ける必要はありません。
夜になって不安を感じたら、明るく管理された場所へ移動する。
これも立派な安全対策です。
車中泊で一番忘れたくないのが「翌朝の眠気」
車中泊の目的って、多くの場合は翌朝の釣りですよね。
だからこそ、
車中泊したせいで睡眠不足になったら意味がないと思っています。
初めての車中泊って意外と眠れません。
知らない場所。
車の音。
人の気配。
暑い。
寒い。
「今のガサッて音なんだ?」
……気にし始めるとキリがありません(笑)。
そして寝不足のまま渓流を歩く。
釣りが終わったら、さらに東京まで車を運転して帰る。
ここまでが一日のセットです。
警察庁の交通ルールでも、長時間運転では休息を取り、眠気を感じたら速やかに休んでから運転するよう案内されています。
僕なら朝起きて、
「思ったより全然寝られなかったな」
となったら、朝マズメを少し遅らせます。
魚は朝6時01分になった瞬間、全員帰宅するわけじゃないですからね(笑)。
釣り終わりの帰り道も、眠ければ休む
これは車中泊した日の帰りも同じです。
朝から何時間も川を歩いたあとって、思っている以上に身体が疲れています。
そこから高速道路へ乗ると、一気に眠気が来ることもあります。
眠気を感じたら、
「家まであと1時間だから行ける」
と粘らず、SA・PAや安全に停車できる休憩施設へ入ります。
釣行は、魚を釣って終わりじゃなく、家まで無事に帰って終了。
ここは渓流釣りでかなり大事だと思っています。
スーパー銭湯も「夜間滞在OKなら」かなり現実的
そして、車で眠れそうにないなら無理に車中泊へこだわらなくていいです。
僕が候補に入れたいのが、温浴施設などで深夜休憩や夜間滞在を正式に受け付けている施設です。
お風呂へ入って、横になって休める。
翌朝そこから川へ向かう。
これも十分ありです。
ただし、ここも「スーパー銭湯ならどこでも朝まで寝ていい」ではありません。
営業時間や深夜料金、休憩スペースの利用時間は施設ごとに違います。
仮眠スペースがあっても、閉館後まで滞在できるとは限りません。
なので利用する施設の公式サイトで、深夜滞在・休憩が可能かを確認します。
それが難しければ、普通にビジネスホテルへ泊まるのもありです。
渓流釣りって、車中泊できた人が偉い遊びではないですからね(笑)。
初めてなら「釣り場の近さ」より「ちゃんと眠れる場所」
車中泊を使えば、朝の移動時間をかなり短くできます。
これは渓流釣りとの相性がいいところです。
でも、僕なら最初から山奥の真っ暗な駐車スペースへ行くより、
少し釣り場から離れていても、車中泊利用が認められた管理された場所
から始めます。
トイレがある。
携帯もつながる。
夜中に「ここ停めて大丈夫なのかな」と悩まなくていい。
それだけでも、かなり眠りやすくなります。
慣れてくれば、自分がどのくらいの環境なら眠れるのかも分かってきます。
僕なら車中泊前にこの7つだけ確認する
渓流釣り×車中泊の前日チェック
- 場所:車中泊・夜間滞在が正式に認められているか
- 天気:大雨・強風・極端な暑さや寒さがないか
- 寝具:エンジンを切っても眠れる準備があるか
- 火気:車内で燃焼器具を使わない
- 防犯:荷物・釣具・貴重品を外へ放置しない
- 野生動物:食べ物やゴミを放置せず、熊情報も確認する
- 睡眠:眠れなかったら朝マズメより休息を優先する
これが全部クリアできれば、車中泊を使った釣行もかなり計画しやすくなります。
車中泊は「朝早く釣るため」ではなく「楽に釣りへ行くため」に使いたい
車中泊って、本来かなり便利なんです。
前日に余裕を持って移動して、しっかり寝る。
朝起きたら釣り場まで少し走って、そのまま川へ入る。
これがうまくハマれば、深夜2時に東京を出発するよりずっとラクな日もあると思います。
でも、
泊まっていいか分からない場所で不安になり、
暑くて眠れず、
結局2時間しか寝ないまま朝から川を歩く。
これなら車中泊をしない方がいいです(笑)。
車中泊すること自体を目的にしない。
RVパークやキャンプ場。
夜間滞在できる施設。
ホテル。
途中の道の駅での仮眠。
その日の距離や体調に合わせて使い分ければいいと思います。
フジ
この記事で確認した情報
道の駅の利用、車内温度、一酸化炭素、運転前の休息などについては、以下の公的機関・専門団体の情報を確認しながらまとめています。
- 国土交通省|「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?
- 国土交通省|道の駅駐車場の利用ルールについて
- JAF|車内温度に関するユーザーテスト
- JAF|雪で埋まった車と一酸化炭素中毒の危険
- 警察庁|交通の方法に関する教則
- 製品評価技術基盤機構(NITE)|車内など狭い場所でのカセットこんろ使用に関する注意
- 日本RV協会|認定車中泊施設 RVパーク
※車中泊・夜間駐車・火気使用などのルールは、施設や自治体によって異なります。利用前に施設の公式サイトや現地案内で最新情報を確認してください。また、暑さ・寒さ・大雨・積雪など、その日の環境で安全に休めない場合は、車中泊そのものを中止して宿泊施設等へ変更してください。

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