遊山メンバー
ユウ
澄み切った冷たい渓流の水の中。
自分が投げたルアーの後ろに、黒い影がサッと現れ、体をギラッと翻しながら猛スピードで追いかけてくる。
渓流ルアーフィッシングをやっていて、最高にアドレナリンが出る瞬間です。
しかし、そのままガブッと食いついてくれればハッピーなのですが、多くの場合、魚はルアーの数センチ後ろをピタリと尾行したまま、足元でスッと元の岩陰へ帰っていってしまいます。
「えっ、なんで!? 今絶対食べる気満々だったじゃん!」と、川の中で思わず声が出てしまうあの悔しさ。僕も数え切れないほど経験してきました。
この記事では、渓流用語である「チェイス」の意味と、魚がルアーを追ってくるのに食わない(見切られる)理由、そしてあと一歩で食わせるためのちょっとした工夫を、僕の失敗談も交えながら分かりやすくお伝えします。
1. 渓流ルアーの醍醐味「チェイス」とは?
「チェイス(Chase)」とは、文字通り魚がルアー(疑似餌)に興味を持ち、後ろから追いかけてくることを指します。
渓流釣りは水がとても綺麗なので、ルアーを巻いていると、岩の陰から魚が飛び出してくる一部始終が丸見えになります。
たとえ針に掛からなくても、魚が反応して追いかけてきてくれるだけで「ここに魚がいた!」「自分のルアーの動かし方に反応した!」という答え合わせになるので、チェイスを見るだけでも本当に楽しい気分になりますよね。
初心者のうちは、「チェイスがあった=ルアーを投げる場所と動かし方は間違っていなかった」とポジティブに捉えて、大いに喜んでください!
2. 魚がルアーを追うのに「食わない」3つの理由
では、なぜ魚はルアーをギリギリまで追いかけておきながら、途中で諦めてしまうのでしょうか?その理由は主に3つあります。
- ① 動きが単調で「偽物」だとバレた(見切られた)
ずっと同じスピードで巻いていると、最初は「エサかな?」と思って追ってきた魚も、途中で「あれ?なんか生き物っぽくないぞ」と見切ってしまいます。 - ② 追いかけるスペース(距離)がなくなった
川の浅瀬やアングラーの足元など、これ以上追いかけると自分が危険だと判断した場所で、魚はUターンします。 - ③ アングラーの姿や足音に気づいて警戒した
ルアーに夢中になっていた魚が、足元に立つ人間の大きな姿や影に気づいて「ハッ」と我に返り、逃げてしまうパターンです。
3. ルアーの「カラー」や「大きさ」が決定打になる?
ここで、「チェイスはするのに食わない時、ルアーの色や大きさを変えれば食うようになるの?」という疑問が湧くと思います。僕も初心者の頃、ものすごく悩みました。
結論から言うと、ルアーのサイズやカラーの変更は、最後の決定打として有効です!
| チェイスのみで食わない時の対策 | 期待できる効果 |
|---|---|
| ルアーのサイズを小さくする | 「これなら一口で食べられる」と魚に安心感を与えて口を使わせる |
| カラーを地味な色に変える | 派手な色で警戒した魚に対し、自然な色(虫や小魚)で油断させる |
| カラーを派手な色に変える | 逆に、怒りや反射的な攻撃スイッチを入れて無理やり食わせる |
魚が「エサだ!」と思って追ってきたものの、近づいてみたら「なんかデカすぎるな……」「色が不自然だな……」と違和感を覚えてUターンすることはよくあります。
そんな時は、ルアーのサイズを50mmから40mmへ小さくしてみたり、ギラギラしたシルバーから川底に馴染む黒っぽいカラーに変えてみると、あっさりと食いついてくれることがあります。その日の正解のルアーを見つけましょう!
4. チェイスした魚に「口を使わせる」実践テクニック
ルアーを変える以外にも、ロッドの動かし方一つで食わせる(口を使わせる)テクニックがあります。
それは、追ってきた魚の前で「一瞬だけ逃げるような動き」を入れることです。
自然界の小魚は、後ろから大きな魚に追われると、パニックになって「ピュッ!」とスピードを上げて逃げ惑いますよね。これをルアーで再現するんです。
チェイスが見えた時、初心者が一番やってしまう失敗が「お願い、食ってくれ!」と巻くスピードを無意識に遅くしてしまうことです。実はこれ、逆効果なんです。動きが遅くなると、魚は冷静にルアーを観察してしまい、完全に偽物だと見切られます。
追ってきたら、あえて巻くスピードを少し速くしたり、ロッドの先を「チョン!」と弾いてルアーを平打ち(ヒラリと光らせる動き)させたりしてみてください。
「あ、エサが逃げる!食べられちゃう!」と魚のスイッチが入り、思わずガブッと反射食いしてくれますよ。
まとめ:チェイスの悔しさを知れば、渓流釣りはもっと面白くなる
魚がルアーを追ってくる「チェイス」の理由と、食わせきれない時の対策についてお話ししました。
チェイスがあるということは、あなたが選んだポイントと、投げたルアーが間違っていないという素晴らしい証拠です。
あとは、ルアーのサイズやカラーを変えたり、動きに少しだけ変化をつけたりして、魚との「知恵比べ」を楽しむだけです。
次回の釣行でチェイスが見えたら、ぜひ「サイズダウン」や「一瞬のスピードアップ」を試して、美しい渓流魚を手にしてみてくださいね!
初心者の頃、足元まで信じられないくらい大きなヤマメが追ってきたのに、僕がビックリして「ああっ!」と声を出したせいで逃げられたことがあります(笑)。あの時の「なぜ声を出してしまったんだ……」と今でも悔しいです。(笑) でも、魚と目が合うくらいの距離で駆け引きができるのは、水が綺麗な渓流釣りならではの特権ですよね。チェイスに一喜一憂しながら、自然との対話を楽しんでいきましょう!
チェイスの理由が分かったら、ルアーの動かし方やカラーの選び方を復習して釣果に繋げましょう!
- Step 1:【動かし方】ただ巻きじゃ釣れない?渓流ルアー「トゥイッチ」入門とやり方のコツ[cite: 1]
- Step 2:【カラー選び】ミノーの色って本当に関係ある?初心者向けに考え方を解説[cite: 1]
- Step 3:【魚を散らさない】渓流釣りで「釣れる人」と「釣れない人」の決定的な違いとは?[cite: 1]

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