遊山メンバー
ユウ
澄み切った水が流れ込む大きな淵や、マイナスイオンたっぷりの立派な滝つぼ。
渓流を歩いていると、ルアーマンの心をくすぐる一級ポイントに何度も出会います。
そんな時、「絶対にいるはずだ」と同じ場所へ何度も何度もルアーをキャストし続けて、結局何も釣れずに時間だけが過ぎてしまった……という経験はありませんか?
渓流釣りは基本的に「足で稼ぐ(どんどん上流へ歩いて新しいポイントを打つ)」のがセオリーと言われますが、だからといって全てのポイントを1〜2投でスルーしてしまうのも、せっかくのチャンスを取りこぼす原因になってしまいます。
実は、中級者以上のルアーマンは、目の前のポイントの「条件(広さ・深さ)」に合わせて、粘るか見切るかを明確に使い分けているんです。
この記事では、私が現場で実際にやっている「同じ場所で粘る時のルアーローテーション」や、「浅い場所での3投ルール」、そして見切るために絶対に欠かせない必須アイテムについて、お話ししていきます!
【広く・深い場所】ルアーを変えて「粘る」!
まず、水量が多くて水深がある「広い淵」や「大きな滝つぼ」のようなポイントに出会った時。
私はこういう大場所では、結構しつこく粘るタイプです(笑)。
なぜかというと、深く広い場所は魚が潜める層(レンジ)が「表層・中層・底層」と大きく分かれており、ルアーを通す高さを変えることで、今まで無反応だった魚が突然口を使うことがあるからです。
ここで私がやっているマイルールが「3投してダメなら、ルアーの重さを変える」という作戦です。
例えば、最初は水面近くを引ける軽いフローティングミノーや3g程度のシンキングミノーを3回ほど投げます。これで反応がなければ、魚がもっと深い底の方にベッタリ張り付いていると予想し、一気に5g前後のヘビーシンキングミノーや、少し重めのスプーンに変更して底(ボトム)を這うように攻め直します。
同じ場所に投げているようでも、ルアーのグラム数(重さ)による違いを活かして、アプローチの「縦の次元(レンジ)」を変えてあげるわけです。
広く深い一級ポイントでは、色々な重さや種類を試しながらじっくりルアーを投げて、考えながら釣るのが本当に楽しいですよ!
【浅く・狭い場所】魚が散る前に「3投で見切る」が鉄則
一方で、水深がヒザ下くらいしかなく、川幅も狭い「チャラ瀬」や「小さな落ち込み」の場合はどうでしょうか。
こういった浅く狭い場所では、私は「大体3投して反応がなければ、すぐに見切って次へ進む」ようにしています。
浅い場所は、ルアーが着水する「ポチャッ」という音や、ルアーの派手な動きが水中の隅々までダイレクトに伝わってしまいます。つまり、人間の気配やプレッシャーが非常に掛かりやすいデリケートな場所なのです。
もしそこに魚がいて、エサを食べる気(活性が高い状態)であれば、間違いなく1投目か2投目でルアーに襲いかかってきます。
逆に、3回投げても食ってこない場合は、「留守(魚がいない)」か「ルアーに警戒して岩の奥に引きこもってしまった」かのどちらかです。
そこで意地になって10回も20回も投げ続けると、周囲の魚まで完全に警戒モードに入ってしまい、そのポイントは完全に沈黙してしまいます。浅い場所は「勝負は最初の3投」と割り切って、リズム良く次のポイントへ移動するのが釣果を伸ばすコツです。
見切りの絶対条件!魚の反応を見る「偏光グラス」
ここまで「3投で見切る」「反応がなければルアーを変える」とお話ししてきましたが、この判断を下すために絶対に欠かせない条件があります。
それは、「キャストする度に、水中の魚の反応(チェイス)を自分の目でしっかり確認できているか」ということです。
ルアーの後ろを魚が追いかけてきているのに、手前でUターンして帰っていった。
この「見切られた」という事実を知ることができれば、「魚はいるから、ルアーの色やアクションを変えてもう一度誘ってみよう」という次の戦略が立てられます。
しかし、水面のギラつきのせいで水中の様子が全く見えていないと、魚が追ってきていたことにも気づけず、「魚がいないのかな?」と間違った判断ですぐ見切ってしまったり、逆に魚がいない場所でずっと投げ続けてしまったりします。
だからこそ、水中の障害物や魚の動きをくっきりと見せてくれる「自分の目に合った見やすい偏光グラス(偏光サングラス)」は、渓流釣りにおいて絶対に必須のアイテムなのです。
偏光グラスがないと、粘るか見切るかのスタートラインにすら立てないと言っても過言ではありません。自分に合ったレンズカラーを選んで、水中の情報をしっかりキャッチできるようにしておきましょう。
まとめ:考えながらルアーを投げる時間は最高の遊び!
渓流釣りにおける、同じ場所で「粘るか・見切るか」の判断基準についてお話ししました。
広い場所ではレンジを変えてじっくりと対話し、浅い場所はプレッシャーをかけないようにサッと見切る。
このメリハリをつけるだけで、川を歩くリズムがすごく良くなり、結果として出会える魚の数もグッと増えていきます。
「この深さなら、あの重いルアーで底を転がしてみようかな」
「チェイスがあったから、次は少しトゥイッチを早めてみよう」
こんな風に、自分の頭の中で色々と仮説を立てながらルアーを投げる時間は、本当にワクワクして楽しいですよね!
ぜひ次回の釣行では、偏光グラス越しに水中のヒントを探りながら、自分なりの「見切りと粘り」のゲームを満喫してみてください!
初心者の頃の僕は、滝壺みたいな大場所を見つけると「絶対に大物がいる!」と信じ込んで、同じルアーをひたすら30分くらい投げ続けていました。もちろん釣れません(笑)。魚からすれば「変な小魚がずっと同じ動きで行ったり来たりしてる…怪しすぎる…」と完全にドン引きしていたと思います。ルアーの重さや色を変えて目先を変えてあげることの大切さを知ってからは、深い場所を攻めるのが何倍も楽しくなりましたよ!
ポイントの状況に合わせて正しいルアーを選び、水中の情報をキャッチするための知識をおさらいしておきましょう!

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