遊山メンバー
ユウ
車を停めて、ウェーダー(胴長靴)を履き、大自然の川へと足を踏み入れる。
目の前に広がる美しい景色に胸を躍らせながら釣り上がるものの、数時間後には息が上がり、太ももはパンパン。岩につまずいて転びそうになり、「あぁ、もう今日は帰ろうかな……」と心が折れそうになる。
週末に渓流釣りを楽しむアングラーなら、誰しも一度はこんな「体力の限界」を感じたことがあるはずです。
特に30代を過ぎると、若さだけで乗り切れていたスタミナは確実に落ちていきます。それに加えて、普段はデスクワーク中心の生活をしている都市部のアングラーにとって、週末の渓流釣りは想像を絶するほど身体への負担が大きいのです。
「大好きな渓流釣りを、1日中、そしてこれから先もずっと長く楽しみたい!」
そう思った僕が行き着いたのが、平日のスキマ時間を活用した「釣り人のための体力づくり」でした。
この記事では、僕が実際にやってみて劇的に身体が軽くなった、自宅でできるおすすめのトレーニング方法と、その意外なメリットについてお話ししていきます!
なぜ渓流釣りに「体力」が必要なのか?
そもそも、防波堤や船から行う釣りに比べて、渓流釣りはどうしてここまで疲れるのでしょうか。
その理由は、私たちが相手にしているフィールドの環境にあります。
- 見えない「水圧」との戦い: 川の中を歩く時、私たちは常に上流から流れてくる強い水圧を足に受けています。この水流に耐えながらバランスを取るだけで、全身の筋肉(特に体幹)を無意識に酷使しているのです。
- 不整地(岩場)の歩行: 平らな道は一切なく、苔の生えた滑る石や、段差の激しい岩場を延々と登り続けます。片足で体重を支えるスクワットを何百回も繰り返しているような状態です。
- 長いアプローチ: 特に源流域での沢登りを伴う釣行では、車を停めてから入渓ポイントまで、1時間以上も山道を歩くことが珍しくありません。
このように、渓流釣りは「足腰の強さ」と「バランス感覚」がそのまま釣果(集中力)と安全性に直結する、非常にアスリートチックな遊びなのです。
週末アングラーにおすすめ!自宅でできる3つのトレーニング
「よし、じゃあスポーツジムに入会して毎日走るぞ!」と意気込む必要はありません。
日々仕事で忙しい僕たちにとって、ジム通いを続けるのは至難の業です。僕がおすすめするのは、自宅の省スペースで、週に2〜3回、ちょっとした余裕がある時にできる地道なトレーニングです。
渓流釣りにおいて「やっておいて絶対に損はない」と断言できる3つのメニューを紹介します。
1. 渓流の最強トレ!「ブルガリアンスクワット」
個人的に、渓流アングラーに一番おすすめしたいのがこれです。
ソファや椅子に後ろ足を乗せ、前足だけでスクワットをする種目です。
渓流では、「大きな岩に片足を乗せて、全身の体重をグッと持ち上げる」という動作を嫌というほど繰り返します。両足で行う普通のスクワットよりも、ブルガリアンスクワットの方が圧倒的に「実際の川歩き」に近い筋肉(太ももとお尻、そしてバランス感覚)を鍛えることができるのです。
最初は何も持たずに左右10回×3セットやるだけでも、翌日は見事な筋肉痛になりますよ(笑)。
2. 流れに負けない軸を作る「体幹トレーニング(プランク)」
強い水流の中でピタッと立ち止まり、狙ったポイントへ正確にルアーをキャストするためには「体の軸(体幹)」が不可欠です。
うつ伏せになり、肘とつま先だけで体を支えて一直線をキープする「プランク」というトレーニングが非常に有効です。
最初は30秒キープするだけでも体がプルプルと震えますが、これを続けることで、川の中でフラつくことが劇的に減り、滑る石の上を歩く時の安定感がまるで変わってきます。
3. 基礎スタミナをつける「階段登り・ウォーキング」
休日の釣行を最後まで楽しむための土台となるのが、心肺機能(スタミナ)です。
わざわざランニングウェアに着替えなくても、通勤の時に「エスカレーターではなく階段を使う」「一駅分だけ歩く」といった小さな積み重ねで十分です。
源流への長いアプローチや急な登りで息が上がらなくなると、周りの景色を楽しむ心の余裕が生まれ、釣りの充実度が大きく跳ね上がります。
副産物がデカすぎる!デスクワークの不調も解消へ
「釣りのためにトレーニングをする」というと、なんだかすごくストイックな釣りバカのように聞こえますよね。
でも、僕がこの体力づくりを激推しする理由は、釣りが楽になることだけではありません。
平日に体を動かす習慣がつくと、日常の仕事中のコンディションが驚くほど良くなるのです。
デスクワーク中心でガチガチに固まっていた肩こりや腰痛が、スクワットや体幹トレーニングで血流が良くなることでスッと解消されます。また、「ちょっと体が重いな…」という朝のだるさも減り、日常生活全体がフットワーク軽く過ごせるようになります。
「健康のために運動しなきゃ」と思うと長続きしませんが、「次の週末に、あの川の奥のポイントまで行くために鍛えるんだ!」という明確なご褒美(目標)があるからこそ、釣り人はモチベーションを保てるんですよね。
まとめ:強靭な身体は、最高のアウトドアギアだ!
渓流釣りと登山を長く楽しむための、体力づくりの重要性とおすすめのトレーニングについてお話ししました。
最新のロッドや軽いリールを買うことももちろん釣果アップに繋がりますが、どんなに良い道具を持っていても、それを扱う人間の体力が尽きてしまえば元も子もありません。
「自分自身の身体こそが、自然を楽しむための最高のギア(道具)である」
大自然を相手にする渓流アングラーだからこそ、この言葉の意味が深く身に染みるはずです。
もちろん毎日のトレーニングはしんどいですが、心身に余裕がある時に少しずつ取り入れてみてください。数ヶ月後の渓流で、「あれ?今日、全然足が疲れてないぞ!」と感動する日が必ずやってきますよ!
過去に仲間と行った渓流で僕一人だけ足がつってしまい、岩の上で情けない声を上げたことがあります(笑)。それが悔しくてブルガリアンスクワットを始めたんですが、最初はキツすぎて本当に地獄でした……。でも、その夏の釣行で、夕方になっても足元がしっかり踏ん張れて、最後の最後でヤマメを引きずり出せた時の感動は今でも忘れません。体力は裏切りません!一緒に平日のコソ練、頑張りましょう!笑
体力がついたら、次はさらに奥のフィールドへ挑戦したり、疲れない歩き方の技術を身につけましょう!

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