遊山メンバー
ユウ
まだ外が少し薄暗いキャンプ場。
テントから出ると空気はひんやりしていて、少し離れたところから川の音が聞こえてくる。
こうなると釣り人の頭の中は、だいたい川です(笑)。
「早く準備して行きたい」
「あの淵に一番乗りしたい」
「朝ごはん……まあ後でいいか」
となりがちなんですよね。
僕も渓流キャンプの朝は、手の込んだ料理を作るよりできるだけ早く食べて、そのまま釣りの準備へ移りたい派です。
とはいえ、何も食べずに川へ入って途中で空腹になるのも困ります。
渓流では岩場を歩いたり、水の中を進んだりするので、朝からある程度動くことになります。
そこでこの記事では、
「早く川へ行きたい朝でも作りやすい」
を一番の基準にして、キャンプ朝食と行動食をまとめます。
朝マズメ前なら「5〜10分で食べられる」を基準にする
キャンプ朝食というと、
目玉焼き。
ベーコン。
焼きたてのパン。
コーヒー。
みたいな朝食もいいんですが、釣りへ行く朝はちょっと話が違います。
料理に30分。
食べるのに20分。
洗い物に15分。
これをやっていると、僕なら途中でソワソワします(笑)。
なので、釣りをする朝は、
- 5〜10分程度で準備しやすい
- 炭水化物を含んでいる
- 自分が朝でも食べやすい
- 洗い物が少ない
- 残ったものを持ち歩きにくくない
あたりを基準にするとかなり選びやすいです。
朝から無理に大量に食べる必要もありません。
胃が重くなりやすい人なら少なめにして、その代わり川へ行動食を持っていけばOKです。
「前日の鍋で雑炊」はあり。でも保存できていた場合だけ
キャンプの朝ごはんで、個人的にかなり魅力的なのが雑炊です。
夜に鍋を食べた翌朝、残ったスープへご飯を入れて温める。
寒い朝には最高なんですよね。
ただし、ここだけは注意。
夜に食べた鍋を、そのまま常温で朝まで置いておくのはやめます。
カレーや煮込み料理、スープのように鍋で大量に作る料理は、ゆっくり冷めている間に細菌が増えることがあります。
翌朝にも使いたいなら、食事が終わったあとに残りを早く冷まし、清潔な浅めの容器などへ移して、冷蔵庫や十分に冷やせる保冷設備で保存します。
そして朝に食べるときは、全体をよくかき混ぜながら十分に再加熱します。
キャンプ場でそこまで温度管理できないなら、
「もったいないけど翌朝用には残さない」
でいいと思います。
食中毒を心配しながら釣りをする方が、よっぽどもったいないです。
雑炊にするなら朝はかなりラク
安全に保存できているスープがあるなら、朝はかなり簡単です。
鍋を火にかける。
ご飯を入れる。
全体をしっかり温める。
これだけ。
ご飯についても、前日に炊いたものを常温で一晩置いておくのではなく、適切に保存できたものを使います。
保存が面倒なら、キャンプで使いやすいアルファ米や、その場で安全に調理できる主食を選んでおく方がラクです。
僕なら朝は「温かい汁物+主食」が一番ラク
朝のキャンプ場って、季節によってはかなり冷えます。
そんな日に僕が欲しくなるのは、豪華な朝食より温かいものです。
お湯を沸かして、フリーズドライの味噌汁やスープ。
そこへおにぎりやパンなどを合わせる。
これだけでも十分朝ごはんになります。
しかも鍋ひとつ、場合によっては湯沸かしだけなので片付けも早い。
「料理を楽しむキャンプ」と「釣りへ行く朝」は分けて考えると、かなり気楽になります。
お餅入りスープ|寒い朝に食べやすい
もうひとつ使いやすいのがお餅です。
切り餅なら持ち運びやすく、主食として炭水化物を取れます。
フリーズドライの豚汁や市販のスープへ、十分に柔らかくなるまで加熱した餅を入れるだけ。
僕なら朝からフライパンと焼き網を増やすより、鍋の中で調理できる方法を選びます。
洗い物が増えると、川へ行く時間より片付けに追われ始めますからね(笑)。
ホットサンド|前夜に中身を決めておくと早い
ホットサンドメーカーを持っているなら、これもキャンプらしくていいですよね。
ただ、朝になってから、
「何挟もうかな」
「チーズどこ?」
「包丁どこ入れた?」
と始めると意外と時間がかかります。
なので前夜のうちに材料を決めておきます。
例えば、
- チーズ
- 加熱済みのハムなど
- ツナ
- 市販のパン用フィリング
など、扱いやすいものを使えばかなり簡単です。
要冷蔵の具材は保冷した状態で保存し、表示されている保存方法に従います。
「前日のカレーをそのまま挟む」場合も、カレーが適切に冷蔵・保冷されていたことが前提です。
カップ麺もあり。ただ「これさえ食べれば完璧」ではない
そして、釣り人の朝で手っ取り早いのがカップ麺。
朝から食べられる人なら、選択肢としては全然ありです。
お湯を沸かせば完成するし、寒い日には温かい。
ただし、
「塩分もカロリーもあるから渓流釣りには最強!」
とまでは考えなくていいと思います。
朝から重いものを食べると動きにくい人もいます。
僕ならその日の気温や体調で、
「今日は汁物とおにぎり」
「寒いから麺」
くらいに変えます。
残ったスープは川や地面へ捨てず、キャンプ場のルールに従って処理してください。
もっと急ぎたい朝は「調理しない」でもいい
ここまで朝食をいろいろ紹介しましたが、
「もう火も使いたくない。起きたらすぐ行きたい」
という日もありますよね(笑)。
そういう日は無理にキャンプ飯を作らなくてOKです。
たとえば、
- おにぎり
- パン
- バナナ
- 常温保存できる個包装食品
など、自分が朝でも食べやすいものを前もって用意しておけば十分です。
要冷蔵食品を持っていく場合は、保冷剤やクーラーボックスなどで適切に冷やしておきます。
「キャンプなんだから朝も料理しなきゃ」
と思わなくていいんですよね。
目的が釣りなら、朝だけコンビニのおにぎりでも僕は全然ありだと思います(笑)。
朝ごはんだけで昼まで持たせようとしない
朝に食べたとしても、何時間も川を歩いていれば途中でお腹が空くことがあります。
そこで役立つのが行動食です。
僕なら、片手でも食べやすく、ザックやベストへ入れやすいものを選びます。
例えば、
- 羊羹:小さくても持ち運びやすく、個包装なら川でも食べやすい
- ナッツ:少量ずつつまみやすく、暑い日でも比較的持ち運びやすい
- 魚肉ソーセージ:常温保存可能な商品なら持ち歩きやすい
- エネルギーバー:短い休憩でも食べやすい
- 飴など:少し口に入れたいときに使いやすい
チョコレートも好きなんですが、真夏はベストの中で溶けて悲惨なことになるので、気温を見て選びます(笑)。
大事なのは「この食べ物が最強」ではなく、自分が川の途中でも食べられるものを1〜2個持っておくことです。
行動食は「限界になってから」ではなく、休憩のついでに
釣りをしていると、良さそうなポイントが続いて休憩を後回しにしがちです。
「次の淵まで」
「その次の落ち込みまで」
と進んでいると、気づけばかなり時間が経っています(笑)。
僕なら休憩するときに、空腹なら少し行動食も食べます。
お腹が空きすぎてから大量に食べるより、川から一度上がったタイミングなどで無理なく補給する方が動きやすいです。
そして、疲れているなら食べ物だけで何とかしようとせず、ちゃんと休みます。
夏は食べ物より先に「飲み物」を忘れない
夏の渓流では、川の水が冷たいので身体も涼しいように感じることがあります。
でも、日差しの中を歩いたり、ウェーダーやゲーターなどを着て動いたりすれば汗はかきます。
そこで一番忘れたくないのが水分です。
「川に水がいっぱいあるから大丈夫」ではありません。
飲用として安全が確認されていない川の水を、そのまま飲む前提にせず、自分で飲み物を持っていきます。
暑い日は喉が渇く前から、休憩に合わせてこまめに飲むようにします。
汗をたくさんかく状況では、水分とともに塩分も失われます。
そういうときはスポーツドリンクなど塩分を含む飲み物を使ったり、食事と合わせて塩分も補ったりします。
塩タブレットや梅干しを使う方法もありますが、
「塩を食べたから水はいらない」ではありません。
水分補給とセットです。
また、気温が高い日や身体に違和感がある日は、食べ物や飲み物だけで無理に続けないことも大事です。
朝ごはんを食べれば「転ばない」わけではない
ここも少し分けて考えておきたいところです。
朝ごはんを食べれば集中力が何倍にも上がる。
高カロリーなものを食べれば転ばなくなる。
そういう単純な話ではありません。
渓流で安全に動くには、
- 睡眠
- 体調
- 休憩
- 水分
- 暑さ
- 川の状況
なども関係します。
朝食は、その中のひとつです。
なので「ガッツリ食えば安全!」ではなく、
空腹のまま無理に釣り続けないために、自分が食べやすいものを準備しておく。
くらいで考えておくとちょうどいいと思います。
僕なら前日の夜にここまで準備して寝る
渓流キャンプの朝をラクにしたいなら、朝頑張るより夜に準備しておく方が早いです。
寝る前にやっておくこと
- 翌朝食べるものを決めておく
- 要冷蔵の食品をきちんと保冷する
- 前夜の料理を使うなら、常温放置せず適切に冷やして保存する
- バーナーや鍋など必要な道具だけ出しやすくしておく
- 行動食をベストやザックへ入れておく
- 翌日持っていく飲み物を準備しておく
ここまでやっておけば、起きてから考えることがかなり減ります。
朝に一番時間を使うのって、料理そのものより、
「あれどこだっけ?」
だったりしますからね(笑)。
早く川へ行きたい朝ほど、簡単でいい
渓流キャンプの朝ごはんに、豪華さはいらないと思っています。
温かいスープ。
おにぎり。
お餅。
ホットサンド。
あるいは、何も作らずパンとバナナ。
自分が朝に食べやすくて、川へ出るまでバタバタしないものならそれで十分です。
僕も以前、朝ごはんをかなり軽く済ませて川へ入り、途中でお腹が空きすぎて釣りどころじゃなくなったことがあります(笑)。
そうなると、
「早く川へ入るために朝食を省いたのに、結局途中で休憩してるじゃん」
となるんですよね。
それ以来、僕は朝に何か食べるか、少なくとも行動食をすぐ取り出せるところへ入れておくようにしています。
早く出ることより、途中で気持ちよく釣り続けられる準備をして出る。
渓流キャンプの朝は、そのくらいがちょうどいいと思います。
ユウ
この記事で確認した情報
キャンプでの食品保存、作り置き料理の再加熱、夏場の水分・塩分補給については、以下の公的情報も確認しながらまとめています。
- 農林水産省|キャンプ場での調理やバーベキューを安全に楽しむために
- 農林水産省|冷蔵庫のかしこい使い方~知ってお得な食品の保存~
- 農林水産省|煮込み料理を楽しむために~ウェルシュ菌による食中毒にご注意を!!~
- 厚生労働省|家庭での食中毒予防
- 厚生労働省|熱中症予防のために
- 環境省|熱中症予防情報サイト
※作り置きや前夜の残り物は、常温で一晩放置せず、適切に冷却・保冷したものだけを使用してください。キャンプでは十分な低温保存が難しい場合もあるため、安全に保存できているか判断できない食品は食べないようにしましょう。また、暑い日の渓流では食事だけでなく、水分補給・休憩・暑さを避ける判断も大切です。

TROUT FISHING