毎日パソコンの画面とにらめっこする日々が続き、「あぁ、早く山に行きたい…」と何度ため息をついたことか。
仕事が忙しく、なかなか釣りに行けなかったのですが、ようやく約1ヶ月ぶりとなる待望の渓流釣行へ行ってきました!
今回選んだフィールドは、山梨県を流れる「笛吹川(ふえふきがわ)」。
名瀑として知られる一之釜付近から入渓する、自然豊かな上流域のエリアです。
今回は、気心の知れた遊山メンバーのナオとオガ、僕を含めた3人での初・笛吹川釣行。
久しぶりの大自然の空気、夏の暑さ、そしてルアーに食いついてきた「まさかの珍客」とのエピソードを、たっぷりの写真とともにお届けします!
雰囲気バツグンのお宿で前泊、そして朝5時の入渓へ
東京に住んでいる僕たちが、朝マズメの薄暗い時間から気合を入れて釣りを楽しむためには、やっぱり「前泊」が一番です。(仲間を誘う時は、この余裕が本当に大事なんですよね!)
今回、僕たちがお世話になったのは笛吹川の下流付近にある「Vineyard Vista ENZAN」というお宿です。
釣り人にとって睡眠は翌日の集中力に直結しますが、ここは畳の和室に布団(下にふかふかのマットレス付き!)というスタイルで、移動の疲れをすっかり癒してぐっすり眠ることができました。
まだ真っ暗なうちに宿を出発し、笛吹川上流にある「一之釜駐車場」へ車を停めます。
駐車場からゲータースタイルで10分ほど歩き、橋を奥に進んだところからいよいよ入渓です。
時刻は午前5時。ひんやりとした朝の山の空気が肺の奥まで入り込み、一気にアドレナリンが湧き出てきます。
ゴロゴロとした大きな石が多く、足場は少し歩きづらかったですが、1ヶ月ぶりにこの大自然の空気と川の音を味わえただけで、「あぁ、来てよかった…!」という謎の達成感がありました(笑)。
アカキンミノーで釣り上がる笛吹川の絶景
いよいよ釣りスタートです。
この日僕が選んだルアーは、50mm・5gのシンキングミノー(アカキンカラー)。朝のローライトな時間帯に、キラキラとフラッシングさせて広範囲にアピールする作戦です。
笛吹川のこのエリアは比較的浅いポイントも多かったため、油断するとすぐに石の隙間にルアーが挟まってしまいます。
根掛かりを避けるためにロッドを少し高めに立て、上方向に弾くようにチョンチョンとトゥイッチを入れながらテンポ良く打っていきました。
実はこの日、事前の天気予報では「雨」だったのですが、僕たちの執念が通じたのか、午前中は見事に晴れてくれました!
涼しい風と時折見せてくれる晴れ間のおかげで、汗をかきすぎることもなく、最高に気持ちの良い沢歩きが続きます。
運命の午前8時。本流か支流か、水温を読んだ選択
2〜3時間ほど釣り上がり、午前8時頃に本流と支流が分かれるポイントまでやってきました。
実はここまでで、仲間のオガは金色のスピナーを使って見事に魚を2匹キャッチしていました。
一方、僕とナオの釣果は……ゼロ。ルアーを追いかけてくる魚影はあるものの、どうしても口を使わせきれず、内心めちゃくちゃ焦っていました(笑)。
「このまま本流を進むか?それとも支流に入るか?」
3人で川岸に集まって作戦会議です。
見上げると、本流の方は雲が抜けてかなり晴れ間が広がっていました。
「このままだと急激に水温が上がって、魚が岩の下に隠れちゃうんじゃないか?」と考えた僕たちは、木々に覆われて日陰が多そうな「支流」の方へ進むことを決断しました。
支流の滝越えと、ドラマチックすぎる「まさかの珍客」
支流へ入ると川幅はグッと狭くなりましたが、苔むした岩と静寂に包まれ、いかにも釣れそうな素晴らしい雰囲気が漂っていました。
夏場ということもあり、魚が涼しい底(ボトム)に沈んでいると予想して深場をネチネチと攻めますが、チェイスしてくるのは10cmほどの可愛いヤマメばかり。
どんどん釣り上がっていくと、目の前に大きな滝が現れました。
「うわー、ここで行き止まりか?」と思いましたが、横を見ると少し岩をよじ登れそうなルートが。慎重に足を掛けて、なんとか滝の先へ回り込むことができました。(ちょっとした沢登り気分でテンションが上がります!)
滝の上は、比較的フラットで浅い川が続いていました。
「ここなら絶対に魚が溜まってるはず!」と信じて、シンキングミノーを粘り強くキャストし続けます。
すると突然、ロッドの先が「グッ!!」と重くなりました。
「よっしゃ、ついに来たぞ!!」
テンションMAXでリールを巻き、水面から姿を現した獲物を見た瞬間、僕とナオは目を疑いました。
……え?足生えてない?
なんと、見事に背中にフックが掛かっていたのは、立派な「カエル」でした(笑)。
ラインか何かに偶然引っ掛かってしまったのだと思いますが、あの一瞬のドキドキと喜びを返してほしい……!
でも、あまりの衝撃的なオチに、森の中に響き渡るくらい3人で大爆笑してしまいました。これもまた、渓流釣りの忘れられない思い出です。
タイムアップ!釣果ゼロでも最高だった笛吹川
笑い転げながらさらに進むと、支流で2回目の滝にぶつかりました。
周りを見渡しましたが、ここから先へよじ登るのは危険だと判断し、泣く泣くここで引き返す(下山する)ことにしました。
帰り道、朝コンビニで買ったおにぎりをかじりながら、僕とナオは「悔しいー!」と嘆き、オガだけが満面の笑みを浮かべていました(笑)。
下山して時計を見ると、時刻は午前11時30分。午後1時には帰路につく予定だったので、残りの1時間半は朝入渓したポイントから下流側を攻めてみることにしました。
最後の最後まで粘り強くルアーを投げ倒しましたが……ここで無念のタイムアップ!
この日の僕の釣果は、カエル1匹(ノーカウント)という完全試合(ボウズ)で幕を閉じました。
この日の最高気温は34度。この異常な暑さで水温が上がりきってしまい、良型の魚は涼しい大岩の奥底に引きこもってしまっていたのだと思います。
彼らをうまくおびき寄せられなかったのは、まだまだ僕の技術不足です。
「まだまだ下手くそだなぁ」とナオと反省会をしながらの帰り道でしたが、不思議と気分は晴れやかでした。
釣れなかった悔しさよりも、1ヶ月ぶりに仲間と一緒に川を歩き、大自然の空気を胸いっぱいに吸い込んで大笑いできたことが、何よりも最高のデトックスになったからです。
次回の釣行記を書く時は、カエルじゃなくて、絶対に綺麗なヤマメの写真を載せられるように気合を入れ直して頑張ります!
引き続き、遊山をよろしくお願いします!
実は、カエルが釣れた瞬間の「ググッ!」という引きは、本物のヤマメと間違えるくらい力強かったんです(笑)。ルアーを回収して水面から緑色の物体が見えた時の絶望感たるや……。でも、釣果がゼロの時ほど、こういうハプニングが一生語り継がれるネタになったりするんですよね。ボウズの日も、終わってみればいつも最高の休日です!
今回の僕たちのように悔しい思いをした時は、思考法や水温の知識を復習して次に備えましょう!

TROUT FISHING