山梨県都留市の山あいを流れる「鹿留川(ししどめがわ)」。桂川へ注ぐ代表的な支流のひとつで、大きな岩や小さな滝、深い緑に囲まれた「鹿留渓谷」としても知られる山間渓流です。
鹿留川を管理するのは都留漁業協同組合。2026年のヤマメ・イワナ・ニジマス釣りは3月15日午前5時に解禁し、9月30日でシーズンを終了しました。
都留漁協では桂川本流と複数の支流へ継続的に渓流魚を放流しており、15cm以下の保持禁止や1日20尾までのキープリミットも設けています。
一方で、鹿留川には一般河川とは利用条件が異なる「鹿留川ふる里釣場」があり、鹿留地区には管理釣り場もあります。自然河川の鹿留川と、料金を支払って利用する管理・特別釣場を混同しないことが重要です。
この記事では、自然河川としての鹿留川を中心に、2026年の解禁・遊漁券、ヤマメ・イワナ・ニジマス、都留漁協の放流、鹿留渓谷、管理釣場との区分、東桂駅からのアクセス、2026年10月現在の林道規制まで公式情報を中心に整理します。
YUZAN RIVER PROFILE
都留市鹿留を流れて桂川へ注ぐ山間支流。巨岩や小さな滝が連続する鹿留渓谷が特徴で、都留漁協によるヤマメ・イワナ・ニジマスの資源管理が行われています。一般河川と特別釣場の区分、上流林道の規制確認が重要です。
鹿留川には通常の一般河川とは利用条件が異なる特別遊漁区域があります。また、2026年10月現在、県営林道鹿留線は落石により閉鎖中です。古い観光案内だけで上流への通行可否を判断しないでください。
鹿留川とは|桂川上流域へ注ぐ岩場の山間支流
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県都留市鹿留 |
| 水系 | 相模川水系・桂川支流 |
| 管轄 | 都留漁業協同組合/内共第9号 |
| 主な渓流対象魚 | ヤマメ・イワナ・ニジマス |
| 2026年渓流シーズン | 3月15日午前5時〜9月30日 |
| キープ制限 | 15cm以下保持禁止/対象魚合計1日20尾まで |
| 主な交通拠点 | 富士急行線・東桂駅 |
| 特徴 | 巨岩・小滝・深い森林に囲まれた鹿留渓谷 |
都留市公式は、鹿留川を桂川の支流として紹介し、その上流側の渓谷を「鹿留渓谷」として案内しています。
川には大きな岩が重なり、その間を水が流れ落ちながら小さな滝や淵をつくります。
広い河原を歩くタイプの本流とは違い、岩・段差・流れの変化が近い距離で連続する山間支流として見ると、鹿留川の特徴が分かりやすいでしょう。
鹿留川は桂川へ注ぐ支流ですが、大月〜上野原側を管理する桂川漁業協同組合ではなく、都留市・西桂町・富士吉田市方面を管理する都留漁業協同組合の管轄です。
同じ桂川水系でも、下流側の桂川本流とは遊漁券・解禁日・ルールが異なるため注意してください。
2026年の解禁・遊漁券・キープルール
都留漁業協同組合管内では、2026年のマス・ヤマメ釣りが3月15日午前5時に解禁しました。
ヤマメ・イワナ・ニジマスの一般河川での遊漁期間は9月30日までです。
現在は渓流魚の禁漁期間に入っています。翌シーズンの解禁日については、毎年の都留漁協公式発表を確認してください。
| 遊漁券 | 料金 |
|---|---|
| 日券・事前購入 | 1,500円 |
| 日券・現場購入 | 2,300円 |
| 一般年券 | 9,000円 |
| 女性・身体の不自由な方 年券 | 4,500円 |
| 高校生 年券 | 4,000円 |
| 中学生 年券 | 3,000円 |
| 小学生以下 | 無料 |
日券は都留市・西桂町・富士吉田市などの指定販売所で事前購入できます。
現場で漁場監視員から購入すると2,300円になるため、釣行前に用意しておくと分かりやすいでしょう。
都留漁協では、ニジマス・イワナ・ヤマメなどについて全長15cm以下の魚を保持できません。
また、対象となる渓流魚のキープリミットは1人1日合計20尾までです。
20尾を超える場合はリリースとされており、小型魚については死魚であっても保持しないよう漁協から案内されています。
ヤマメ・イワナ・ニジマス|2026年も継続的に放流
鹿留川は都留漁協が管理する支流のひとつで、ヤマメ・イワナ・ニジマスが漁業権対象魚となっています。
都留漁協は2026年も桂川本流と支流へ継続的な放流を計画しました。
| 予定日 | 魚種・規模 |
|---|---|
| 3月14日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 4月5日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 5月3日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 6月7日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 7月5日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 8月2日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
| 9月6日 | ヤマメ・イワナ・ニジマス 約9,000〜13,000尾 |
ただし、この数字は桂川本流と都留漁協管内の支流全体に対する放流予定です。
公式スケジュールでは、鹿留川だけに何尾放流したのかという河川別内訳までは公開されていません。
そのため、本記事では「鹿留川へ各回9,000〜13,000尾放流」とは扱いません。
都留漁協は成魚放流だけでなく、12月上旬にヤマメ・イワナの発眼卵埋設放流も事業計画に入れています。
放流魚の数だけでなく、長期的な増殖活動も行っていることが都留漁協管内の特徴です。
鹿留川ふる里釣場|一般河川と同じ券ではない
鹿留川を初めて調べると特に分かりにくいのが、自然河川と管理された釣場の違いです。
都留漁協の遊漁規則では、鹿留川の一部に「鹿留川ふる里釣場」という特別遊漁区域が設定されています。
この区域を利用する場合は、一般河川用の遊漁料とは別に定められた特別遊漁料が必要です。
一般の日券や年券を持っているからといって、特別釣場を同じ条件で利用できるわけではありません。
境界については、釣行時の最新遊漁規則・現地標柱・施設案内を確認してください。
鹿留地区には「Berry Park in FISH ON! 鹿留」として運営される管理釣り場もあり、施設独自の入漁料やレギュレーションが設定されています。
こうした管理された釣り場の情報や釣り方については、自然河川の記事と混ぜると分かりにくくなるため、遊山では今後エリアトラウトの記事として別に扱います。
鹿留渓谷|新緑と紅葉に囲まれた巨岩の谷
鹿留川は、釣りだけでなく景観そのものにも特徴があります。
都留市は鹿留渓谷を、新緑や紅葉など四季によって表情を変える渓谷として紹介しています。
特に大きな岩が積み重なった場所では、その間を流れる水がいくつもの小さな滝や落ち込みをつくり、平坦な里川とはかなり違う景観になります。
鹿留渓谷は山梨県の紅葉スポットとしても紹介されており、秋にはカエデやブナ、ケヤキなどの山林が色づきます。
渓流シーズンは9月末で終わるため、本格的な紅葉時期にはヤマメ・イワナを狙うシーズンが終了している点には注意してください。
「紅葉がきれいだから釣りへ行く」のではなく、秋の鹿留渓谷は景観を楽しむ場所として切り分けて考えるのが適切です。
アクセス|東桂駅・都留ICと上流林道の規制
鹿留渓谷へ公共交通から向かう場合、富士急行線の東桂駅が代表的な基準になります。
山梨県公式観光情報では、鹿留渓谷まで東桂駅から徒歩約60分、車・タクシーでは約10分程度の位置として案内されています。
ただし、この所要時間は鹿留地域・観光地へのアクセス目安です。自然河川の安全な入渓地点までの徒歩時間を示すものではありません。
車では中央自動車道・都留IC方面から鹿留地区へ向かうルートが代表的です。
鹿留渓谷周辺にはキャンプ場・釣り施設などもありますが、それぞれの駐車場は施設利用者向けです。
自然河川の釣り目的で自由に利用できる駐車場とは限らないため、施設ごとの利用条件を確認してください。
鹿留川上流から二十曲峠方面へ向かう県営林道鹿留線は、2026年10月現在、法面からの落石が多く安全な通行を確保できないため当面閉鎖されています。
さらに県営林道細野鹿留線も、鹿留側の一部区間で落石と改築工事のため通行規制があります。
以前の観光案内では鹿留渓谷から二十曲峠へ向かうルートが紹介されていますが、現在の通行可否は必ず山梨県の林道規制情報を優先してください。
安全・駐車・入渓|「渓谷の観光地」と「釣り場」は別
鹿留渓谷は観光地として紹介され、川沿いにはキャンプ場やレジャー施設もあります。
しかし、観光できる渓谷だからといって、川沿いのどこからでも自由に入渓できるわけではありません。
- 一般河川と特別釣場の区域を確認する
- 管理釣り場・キャンプ場の敷地へ無断で入らない
- 施設駐車場を自然河川釣行に無断利用しない
- 巨岩や小滝を無理に越えない
- 増水時は岩場へ近づかない
- 上流林道の最新通行規制を確認する
- 15cm以下の渓流魚を保持しない
- 1日20尾のキープ上限を守る
鹿留川のように大岩と落差が多い渓流では、釣り上がることだけを考えると退渓が難しくなることがあります。
特に初めての区間では、無理に滝や大岩を越えず、安全に川から離れられる場所を確認しながら行動してください。
よくある質問
A. 都留漁協の漁業権対象魚として、ヤマメ・イワナ・ニジマスなどを狙えます。鹿留川は都留漁協が管理する支流のひとつです。
A. 2026年は3月15日午前5時に解禁し、9月30日で渓流シーズンを終了しました。
A. 一般河川のヤマメ・イワナ・ニジマスなどは、事前購入の日券1,500円、現場購入2,300円、一般年券9,000円です。
A. 都留漁協では、ヤマメ・イワナ・ニジマスなどのキープを合計1人1日20尾までとしています。また15cm以下は保持できません。
A. 都留漁協は桂川本流・支流へ定期放流を実施していますが、鹿留川単独の放流尾数は公式スケジュールでは公開されていません。管内全体の数字を鹿留川だけの放流数として扱うことはできません。
A. 一般河川とは別に特別遊漁料が設定された区域です。通常券だけで同じ条件で利用できるとは考えず、最新の漁協・施設案内を確認してください。
A. 鹿留地区には管理された釣り施設があり、施設独自の料金・ルールがあります。本記事では自然河川の鹿留川を扱い、管理釣り場の詳細は別の記事として扱います。
A. 2026年10月現在、県営林道鹿留線は落石により閉鎖されています。過去の観光情報ではなく、山梨県の最新林道規制情報を確認してください。
鹿留川は、巨岩と小滝が連続する渓谷の景観と、都留漁協による継続的な資源管理の両方を持つ桂川支流です。
一方で、自然河川、特別遊漁区域、管理釣り場が近い鹿留地区では、「鹿留川ならどこでも同じ遊漁券で釣れる」と考えないことが重要です。
さらに上流では林道規制もあるため、釣行前には魚の情報だけでなく、釣れる区域と道路状況まで確認しておきましょう。
その違いを理解したうえで歩けば、桂川本流とはまったく違う、岩と森に囲まれた鹿留川らしい渓流を楽しめます。
鹿留川は名前だけ見ると管理釣り場のイメージが先に来る人も多そうだけど、自然河川として見ると巨岩や小滝が続くかなり渓流らしい支流です。一方で、一般河川と特別釣場が近いからこそ、どこを釣っているのかはしっかり確認したいところ。2026年は上流林道にも規制があるので、「昔行けたから今回も行ける」と決めつけず、最新情報を見てから向かいたい川です。
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